TensorFlow 2.0 ランチャーの構成方法¶
TensorFlow 2.0 ランチャーは、精度チェッカーツール内でモデルを簡単に起動するためにサポートされるラッパーの 1 つです。このランチャーを使用すると、保存されたモデル形式でモデルを実行できます。
重要な注意事項: このランチャーは TensorFlow 2.0 以降のバージョンのみをサポートし、tf.function オブジェクトを含む保存されたモデル形式で動作します。他のモデル保存形式については、TensorFlow ランチャーを使用してください。
TensorFlow 2.0 ランチャーを有効にするには、構成ファイルの launchers セクションに framework: tf2
を追加し、次のパラメーターを指定する必要があります。
saved_model_dir
- モデルが保存されているディレクトリーへのパス。adapter
- 生の出力がデータセットの表現にどのように変換されるかという問題に対処するため、一部のアダプターはフレームワークに固有であることがあります。アダプターの使用方法の詳細な説明は、こちらでご覧いただけます。device
- 推論に使用するデバイス (cpu
またはgpu
) を指定します。
config でモデル入力を指定¶
モデルに複数の入力がある場合、inputs
キーを使用してランチャー設定セクションに入力レイヤーのリストを提供する必要があります。各入力の説明には次の情報が含まれている必要があります。
name
- ネットワーク内のレイヤー名を入力します-
type
- 入力値のタイプに応じて、入力ポリシーに影響します。次のオプションが利用できます。CONST_INPUT
- 入力は、構成で提供される定数で埋められます。value
の提供も必要です。IMAGE_INFO
- 入力形状の情報をレイヤーに設定する特定のキー (高速 RCNN ベースのトポロジーで使用)。value
は実行時に計算されるため、指定の必要はありません。形式値は[H, W, S]
形式のN
要素からなるリストです。N
はバッチサイズ、H
- 元の画像の高さ、W
- 元の画像の幅、S
- 元の画像のスケール (デフォルトは 1) です。ORIG_IMAGE_INFO
- 前処理前の元の画像サイズの情報を設定する特定のキー。PROCESSED_IMAGE_INFO
- 前処理後の入力サイズの情報を設定する特定のキー。SCALE_FACTOR
- 画像スケール係数の情報を設定する特定のキーは[SCALE_Y, SCALE_X]
として定義されます。ここで、SCALE_Y
=<resized_image_height>/<original_image_height
、SCALE_X
=<resized_image_width> / <original_image_width>
IGNORE_INPUT
- 評価中は空のままにしておく必要がある入力。INPUT
- メイン・データ・ストリームのネットワーク入力 (画像など)。複数のデータ入力がある場合、特定のvalue
でどのデータを提供するかを指定する値として識別子の正規表現を提供する必要があります。
オプションで、モデルが非標準のデータレイアウト (TensorFlow のデフォルトレイアウトは
NHWC
) でトレーニングされた場合の入力とレイアウトの形状、および精度 (サポートされている精度:FP32
- float,FP16
- signed shot,U8
- unsigned char,U16
- unsigned short int,I8
- signed char,I16
- short int,I32
- int,I64
- long int)。
TensorFlow 2 ランチャーの構成例:
launchers:
- framework: tf2
device: CPU
saved_model_dir: saved_model/
adapter: classification