リリースポリシー#
OpenVINO は、それぞれ異なるユースケースを対象とした 3 つの異なるタイプのリリースを提供します:
通常リリース#
OpenVINO™ は、重要な新機能とバグ修正が完了し検証されたとき、年に複数回公開されます。定期的なリリースごとに、次のような変更をターゲットにした専用の開発ブランチが GitHub に作成されます:
ゴールド品質の新機能と、“プレビュー” のベータ機能。
主なバグフィックス。
最新のハードウェアをサポート。
通常リリースは次期バージョンがリリースされるまでサポートされるため、次の場合に適しています:
最も一般的な使用例 (推奨されるリリースタイプ)。
サポートされているハードウェア、ライブラリー、オペレーティング・システム、およびモデルの頻繁な変更を必要とする製品。
長期サポート (LTS) リリース#
毎年の最終リリースは長期サポート (LTS) バージョンとなり、新しいバージョンが公開された後もバグ修正やセキュリティー更新が継続して提供されます。したがって、LTS は次のような本番環境で使用できます:
ハードウェアやモデルのサポートを頻繁に変更する必要がありません。
新しい最適化は優先されません。
例えば、ソフトウェアが非常に複雑なため、アップグレードが困難な場合です。
新しい OpenVINO バージョンでは廃止されたレガシー機能が引き続き必要な場合。
LTS ライフサイクル
LTS は通常、各年の終わりに公開されます。
LTS は、年間通常リリースの最後のブランチを使用します。
LTS は年に 1 度の更新を目指しています。
セキュリティー・アップデートは、LTS 期間全体、つまり 2 年間 (または 2 つの連続する LTS バージョンに置き換えられるまで) 提供されます。
新たに発見されたバグを対象としたアップデートは 1 年間提供されます。
注
LTS リリースでは、配布オプションが制限される場合があります。
LTS でカバーされるコンポーネント
OpenVINO™ ツールキットに関連するすべてのコンポーネントが LTS ポリシーの対象となるわけではありません。以下の要素は更新が保証されていません:
非推奨となった期間中のコンポーネント。
プレビュー機能 (リリースノートでハイライト表示)。
次のような OpenVINO™ ワークフローに直接関連しないコンポーネント: サンプル、デモ、および Jupyter* Notebook。
NNCF や OVMS などの OpenVINO ツール。
コンポーネントのテストで使用されるサンプルコード。
Nightly リリース#
OpenVINO の Nightly リリースは、最新の変更のプレビュー版として、以前のバージョンで報告された新しく追加された機能と優先バグ修正の最初のソースです。次の機能を利用できます。
毎就業日にリリース。
OpenVINO GitHub リポジトリーのマスターブランチに基づいています。
実稼働環境には適していません。
限定配布オプションで提供されます:
検証範囲が限られているため、本番環境では使用しないでください。代わりに、次の機能を果たします:
早期統合テスト。
コミュニティー貢献の開発と統合。
開発の進捗状況を追跡。
OpenVINO Nightly パッケージに移動します。
インストールするパッケージを選択します。
使用するプラットフォーム用のアーカイブをダウンロードします。
適切な場所にアーカイブを展開します。
展開したら、通常の OpenVINO アーカイブと同じように進めます (インストール・ガイドを参照)。
AWS S3 にデプロイされた PyPI リポジトリー (詳細を参照) を使用すると、ホイールの名前を変更することなく通常の PyPI を使用できます。インストール・コマンドはブランチによって異なります:
pip install --pre openvino --extra-index-url https://storage.openvinotoolkit.org/simple/wheels/nightly
このコマンドにはリリース候補が含まれます。
extra-index-url
を使用するには、simple
を含むリンクを渡す必要があります。--pre
を使用すると、dev-builds のインストールが可能になります。
pip install --pre openvino --extra-index-url https://storage.openvinotoolkit.org/simple/wheels/pre-release
PyPI から OV ホイールをインストールします:
pip install openvino-nightly
参考情報#
インストールされたパッケージ内で次のコマンドを実行します:
python3 -c "import openvino; print(openvino.__version__)"
ファイルのバージョンは次の場所にあります:
<UNZIPPED_ARCHIVE_ROOT>/runtime/version.txt