Windows* でアーカイブファイルから OpenVINO™ ランタイムをインストール¶
注
アーカイブ・ディストリビューションでは次の点に注意してください。
C/C++ と Python API の両方が提供されます
サンプルコードが追加で含まれます
Windows* ユーザー専用 (他のシステム用のアーカイブも利用できます)
システム要件¶
MSBuild を使用した Microsoft Visual Studio* 2019 または Microsoft Visual Studio* 2022
CMake 3.14 以降 (64 ビット) (オプション、サンプル・アプリケーションでのみ必要)
注
Microsoft Visual Studio* 2019 のインストールは、Microsoft Visual Studio インストール・ガイドに従ってください。コミュニティー・バージョンをダウンロードすることもできます。インストール中に、[ワークロード] タブで、[C++ によるデスクトップ開発] を選択します。
注
インストール・ウィザードである cmake<version>.msi を使用することも、bin フォルダーに移動して環境変数へのパスを手動で追加する必要がある cmake<version>.zip を使用することもできます。
重要
Python をインストールするときは、必ず [Python 3.x を PATH に追加] オプションをクリックして、Python を PATH 環境変数に追加してください。
OpenVINO ランタイムのインストール¶
ステップ 1: OpenVINO コア・コンポーネントのダウンロードとインストール¶
-
C:\Program Files (x86)\
ディレクトリーにIntel
フォルダーを作成します。フォルダーが存在する場合は、この手順をスキップしてください。これはコマンドラインから実行することもできます。[スタート] メニューから [コマンド プロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] を選択して、新しいコマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、次のコマンドを実行します。
mkdir "C:\Program Files (x86)\Intel"
注
C:\Program Files (x86)\Intel
が推奨されるフォルダーです。必要に応じて、またはコンピューターの管理者権限がない場合は、別のパスを使用することもできます。 -
Windows* 用の OpenVINO ランタイム・アーカイブ・ファイルをローカルのダウンロード・フォルダーにダウンロードします。
コマンドラインを使用する場合は、開いたコマンド・プロンプト・ウィンドウで次のコマンドを実行します。
cd <user_home>/Downloads curl -L https://storage.openvinotoolkit.org/repositories/openvino/packages/2024.0/windows/w_openvino_toolkit_windows_2024.0.0.14509.34caeefd078_x86_64.zip --output openvino_2024.0.0.zip
注
ダウンロードを検証するため、アーカイブファイルとともに
.sha256
ファイルが提供されます。これを行うには、同じリポジトリーから.sha256
ファイルをダウンロードし、CertUtil -hashfile openvino_2024.0.0.zip SHA256
を実行します。出力の戻り値と.sha256
ファイルの内容を比較します。値が同じであれば、ファイルは正常にダウンロードされています。そうでない場合は、ここでサポートを申請してください。 -
展開ツールを使用してアーカイブファイルを展開し、展開したフォルダーの名前を変更して、
C:\Program Files (x86)\Intel
ディレクトリーに移動します。この手順をコマンドラインで行う場合は、開いたコマンド・プロンプト・ウィンドウで次のコマンドを実行します。
tar -xf openvino_2024.0.0.zip ren w_openvino_toolkit_windows_2024.0.0.14509.34caeefd078_x86_64 openvino_2024.0.0 move openvino_2024.0.0 "C:\Program Files (x86)\Intel"
-
(オプション) numpy Python ライブラリーをインストールします。
注
この手順は、Python API を使用する場合にのみ必要です。
C:\Program Files (x86)\Intel\openvino_2024.0.0\python
フォルダーにあるrequirements.txt
ファイルを使用できます。cd "C:\Program Files (x86)\Intel\openvino_2024.0.0" python -m pip install -r .\python\requirements.txt
-
次のようにシンボリック・リンクを作成すると便利です。管理者としてコマンド・プロンプト・ウィンドウを開き (これについては手順 1 を参照)、次のコマンドを実行します。
cd C:\Program Files (x86)\Intel mklink /D openvino_2024 openvino_2024.0.0
注
OpenVINO 2024 の以前のリリースをインストールしている場合は、
openvino_2024
フォルダーへのシンボリック・リンクがすでに存在している可能性があります。これをオーバーライドするには、mklink
コマンドを実行する前に、C:\Program Files (x86)\Intel
フォルダーに移動し、既存のリンクされたフォルダーを削除します。
おめでとうございます。インストールが完了しました。ユースケースによっては、追加コンポーネントのインストールが必要となる場合があります。追加構成のリストを確認して、それらが必要かどうかを確認してください。
C:\Program Files (x86)\Intel\openvino_2024
フォルダーには、OpenVINO のコア・コンポーネントが含まれます。ステップ 1 で別のパスを使用した場合は、そこに openvino_2024
フォルダーがあります。openvino_2024
ディレクトリーへのパスは、OpenVINO ドキュメント全体で <INSTALL_DIR>
とも表記されます。
ステップ 2: 環境の準備¶
OpenVINO™ アプリケーションをコンパイルして実行する前に、いくつかの環境変数を更新する必要があります。
PowerShell を開き、次のように setupvars.ps1
スクリプトを実行して、環境変数を一時的に設定します。
. <path-to-setupvars-folder>/setupvars.ps1
コマンドプロンプトを開き、次のように setupvars.bat
スクリプトを実行して、環境変数を一時的に設定します。<INSTALL_DIR>
が C:\Program Files (x86)\Intel\openvino_2024
ではない場合は、代わりに正しいディレクトリーを使用してください。
"C:\Program Files (x86)\Intel\openvino_2024\setupvars.bat"
重要
新しいコマンドプロンプトを開くたびにコマンドを実行する必要があります。
注
Python がインストールされていないことを示すエラーが表示された場合は、(ここで説明されているように) Python が PATH 環境変数に追加されていない可能性があります。システム環境変数を確認し、必要に応じて Python を追加します。
次にすることは?¶
OpenVINO ランタイムがインストールできたので、独自のマシンラーニング・アプリケーションを実行する準備が整いました。OpenVINO アプリケーションにモデルを統合する方法の詳細は、次のチュートリアルを試してください。
Python クイック・スタート・サンプルでは、ウェブブラウザー内の Jupyter ノートブックで OpenVINO モノデプスモデルを使用してシーン内の深度を推定します。
OpenVINO を使ってみるには、次にある他の C++ サンプル・アプリケーションの チュートリアルページにアクセスしてください。
基本的な画像分類の C++ アプリケーションをビルドして実行する手順については、C++ クイック・スタート・サンプルを試してください。
OpenVINO を使ってみるには、次にある他の Jupyter ノートブックのチュートリアル・ページにアクセスしてください。
OpenVINO ランタイムのアンインストール¶
OpenVINO ランタイムをアーカイブファイルからインストールした場合は、アーカイブファイルと展開したフォルダーを削除するだけでアンインストールできます。アンインストールすると、インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットのコンポーネント・ファイルがすべて削除されますが、インストール・ディレクトリー内のユーザーファイルには影響しません。
シンボリック・リンクを作成した場合は、まずリンクを解除します。
ファイルを削除するには、次のいずれかの方法を使用します。
Windows* エクスプローラーを使用してファイルを削除します。
コマンドプロンプトを開き、以下を実行します。
rmdir /s <extracted_folder>
del <path_to_archive>
関連情報¶
OpenVINO™ で使用するためモデルを変換します: モデルの変換
独自の OpenVINO™ アプリケーションを作成します: OpenVINO™ ランタイム・ユーザー・ガイド
サンプル・アプリケーション: OpenVINO ツールキットのサンプル概要
事前トレーニング済みモデル概要: OpenVINO™ ツールキットの事前トレーニング済みモデル概要
GitHub リポジトリーの IoT ライブラリーとサンプルコード: インテル® IoT デベロッパー・キット