macOS* でアーカイブファイルから OpenVINO™ ランタイムをインストール¶
注
アーカイブ・ディストリビューションでは次の点に注意してください。
C/C++ と Python API の両方が提供されます
サンプルコードが追加で含まれます
macOS* ユーザー専用 (他のシステム用のアーカイブも利用できます)
CPU プラグインのみがサポートされます
CMake 3.13 以降 (“macOS 10.13 以降” を選択)。
/Applications/CMake.app/Contents/bin
をパスに追加します (デフォルトのインストールの場合)。Python 3.8 - 3.11 (choose 3.8 - 3.11 を選択)。インストールしてパスに追加します。
Apple Xcode コマンドライン・ツール。ターミナルを開いて任意のディレクトリーから
xcode-select --install
を実行してインストールします。(オプション) Apple Xcode IDE (OpenVINO™ では必須ではありませんが、開発には役立ちます)
OpenVINO ランタイムのインストール¶
ステップ 1: OpenVINO コア・コンポーネントのインストール¶
コマンド・プロンプト・ターミナル・ウィンドウを開きます。
-
次のコマンドで、OpenVINO 向けの
/opt/intel
フォルダーを作成します。フォルダーが存在する場合は、このコマンドをスキップします。sudo mkdir /opt/intel
注
/opt/intel
パスは、OpenVINO のインストールに推奨されるフォルダーパスです。必要に応じて、異なるパスを使用することもできます。 -
現在のユーザーの
Downloads
フォルダーを参照します。cd <user_home>/Downloads
-
macOS* の OpenVINO ランタイム・アーカイブ・ファイルをダウンロードし、ファイルを展開してフォルダー名を変更し、目的のパスに移動します。
curl -L https://storage.openvinotoolkit.org/repositories/openvino/packages/2024.0/macos/m_openvino_toolkit_macos_10_15_2024.0.0.14509.34caeefd078_x86_64.tgz --output openvino_2024.0.0.tgz tar -xf openvino_2024.0.0.tgz sudo mv m_openvino_toolkit_macos_10_15_2024.0.0.14509.34caeefd078_x86_64 /opt/intel/openvino_2024.0.0
curl -L https://storage.openvinotoolkit.org/repositories/openvino/packages/2024.0/macos/m_openvino_toolkit_macos_11_0_2024.0.0.14509.34caeefd078_arm64.tgz --output openvino_2024.0.0.tgz tar -xf openvino_2024.0.0.tgz sudo mv m_openvino_toolkit_macos_11_0_2024.0.0.14509.34caeefd078_arm64 /opt/intel/openvino_2024.0.0
-
(オプション) numpy Python ライブラリーをインストールします。
注
この手順は、Python API を使用する場合にのみ必要です。
/opt/intel/openvino_2024.0.0/python
フォルダーにあるrequirements.txt
ファイルを使用できます。cd /opt/intel/openvino_2024.0.0 python3 -m pip install -r ./python/requirements.txt
-
次のようにシンボリック・リンクを作成すると便利です。
sudo ln -s /opt/intel/openvino_2024.0.0 /opt/intel/openvino_2024
注
OpenVINO 2023 の以前のリリースをインストールしている場合は、
openvino_2023
フォルダーへのシンボリック・リンクがすでに存在している可能性があります。sudo unlink openvino_2023
で前のリンクを解除し、上記のコマンドを再実行します。
おめでとうございます。インストールが完了しました。ユースケースによっては、追加コンポーネントのインストールが必要となる場合があります。追加構成のリストを確認して、それらが必要かどうかを確認してください。
/opt/intel/openvino_2024
フォルダーには、OpenVINO のコア・コンポーネントが含まれます。ステップ 2 で異なるパス (/home/<USER>/intel/
など) を使用した場合、OpenVINO は /home/<USER>/intel/openvino_2024
に配置されます。openvino_2023
ディレクトリーへのパスは、OpenVINO ドキュメント全体で <INSTALL_DIR>
とも表記されます。
ステップ 2: 環境の準備¶
OpenVINO アプリケーションをコンパイルして実行する前に、いくつかの環境変数を更新する必要があります。ターミナルウィンドウを開き、次のように setupvars.sh
スクリプトを実行して、環境変数を一時的に設定します。<INSTALL_DIR>
(OpenVINO のインストールに使用したフォルダー) がデフォルトの /opt/intel/openvino_2024
ではない場合は、代わりに正しいパスを使用してください。
cd /opt/intel/openvino_2024
source /opt/intel/openvino_2024/setupvars.sh
システムに複数の OpenVINO バージョンがインストールされている場合は、使用するバージョンの setupvars.sh
を選択することで簡単にバージョンを切り替えることができます。
注
新しいターミナルセッションを開くたびに、上記のコマンドを再実行する必要があります。新しいターミナルが開かれるたびにコマンドが自動的に実行されるようにシェルを設定するには、エディターで ~/.zshrc
を開き、最後の行の後に source /opt/intel/openvino_2024/setupvars.sh
を追加します。次回からターミナルを開くと、OpenVINO™ 環境が初期化された ([setupvars.sh] OpenVINO™ environment initialized.) と表示されます。マシン上に複数の OpenVINO バージョンがあり、それらを切り替える場合は、~/.zshrc
を変更することはお勧めできません。
次にすることは?¶
OpenVINO ランタイムがインストールできたので、独自のマシンラーニング・アプリケーションを実行する準備が整いました。OpenVINO アプリケーションにモデルを統合する方法の詳細は、次のチュートリアルを試してください。
Python クイック・スタート・サンプルでは、ウェブブラウザー内の Jupyter ノートブックで OpenVINO モノデプスモデルを使用してシーン内の深度を推定します。
OpenVINO を使ってみるには、次にある他の C++ サンプル・アプリケーションの チュートリアルページにアクセスしてください。
基本的な画像分類の C++ アプリケーションをビルドして実行する手順については、C++ クイック・スタート・サンプルを試してください。
OpenVINO を使ってみるには、次にある他の Jupyter ノートブックのチュートリアル・ページにアクセスしてください。
インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットのアンインストール¶
OpenVINO ランタイムをアーカイブファイルからインストールした場合は、アーカイブファイルと展開したフォルダーを削除するだけでアンインストールできます。アンインストールすると、インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットのコンポーネント・ファイルがすべて削除されますが、インストール・ディレクトリー内のユーザーファイルには影響しません。
シンボリック・リンクを作成した場合は、まずリンクを解除します。
sudo rm /opt/intel/openvino_2024
ファイルを削除するには以下を実行します。
rm -r <extracted_folder> && rm <path_to_archive>
関連情報¶
OpenVINO™ で使用するためモデルを変換します: モデルの変換
独自の OpenVINO™ アプリケーションを作成します: OpenVINO™ ランタイム・ユーザー・ガイド
サンプル・アプリケーション: OpenVINO ツールキットのサンプル概要
事前トレーニング済みモデル概要: OpenVINO™ ツールキットの事前トレーニング済みモデル概要
GitHub リポジトリーの IoT ライブラリーとサンプルコード: インテル® IoT デベロッパー・キット