モデル・ダウンローダーとその他の自動化ツール¶
Open Model Zoo 自動化ツールには、モデルのディレクトリー内の構成ファイルに基づいてモデル関連タスクを自動化するスクリプトが含まれています。
モデル・ダウンローダー:
omz_downloader
は、オンラインソースからモデルファイルをダウンロードし、必要に応じてモデル・オプティマイザーでさらに使いやすくするためにパッチを適用します。モデル・コンバーター:
omz_converter
は、モデル・オプティマイザーを使用して、OpenVINO™ IR 形式ではないモデルの形式を変換します。モデル情報ダンパー:
omz_info_dumper
は、モデルに関する情報を安定した機械判読可能な形式で出力します。データセットのデータ・ダウンローダー:
omz_data_downloader
は、インストールされた場所からデータセットのデータをコピーします。
構成ファイルを直接解析する代わりに、これらのツールを使用することを推奨します。ファイルの内部形式は文書化されていないため、将来のリリースでは互換性のない方法で変更される可能性があります。
ヒント: OpenVINO™ [ディープラーニング・ワークベンチ](@ref workbench_docs_Workbench_DG_ Introduction) (DL Workbench) 内のモデル・ダウンローダーを使用することもできます。[DL ワークベンチ](@ref workbench_docs_Workbench_DG_Introduction) は、OpenVINO™ 上に構築されたプラットフォームであり、さまざまなインテル® アーキテクチャー構成でのディープラーニング・モデルのパフォーマンスの最適化、微調整、分析、視覚化、比較を可能にするウェブベースのグラフィカル環境を提供します。DL ワークベンチでは、ほとんどの OpenVINO™ ツールキットのコンポーネントを使用できます。
[Docker からの簡単なインストール](@ref workbench_docs_Workbench_DG_Run_Locally) に進み、開始してください。
インストール¶
モデル・ダウンローダーおよびその他の自動化ツールは、OpenVINO™ 開発ツール Python パッケージの一部として、または最新の変更が必要な場合はソースからインストールできます。パッケージからツールをインストールするには、[OpenVINO™ 開発ツール PyPI ページ] (https://pypi.org/project/openvino-dev/) に移動し、指示に従います。
ソースからツールをインストールするには:
Python (バージョン 3.6 以降)、setuptools をインストールします。
openvino-dev Python* パッケージをインストールして、モデル・オプティマイザーとトレーニング後の最適化ツールキットを入手します。
pip install openvino-dev
注: openvino-dev のバージョンは OMZ ツールと同一である必要があります。例えば、2021.4.2 の OMZ ツールを使用している場合は、openvino-dev==2021.4.2 をインストールします。
次のコマンドを使用して
omz-tools
をインストールします。
# Navigate to the open_model_zoo/tools/model_tools directory
pip install --upgrade pip
pip install .
注: Linux* および macOS* では、
python
の代わりにpython3
を使用する必要がある場合があります。同様に、install pip も必要です。例えば、Ubuntu* では次のコマンドで pip をインストールします:sudo apt install python3-pip
。21.3 より前の pip バージョンを使用している場合は、OMZ_ROOT 変数も設定する必要があります:export OMZ_ROOT=<omz_dir>
。
特定のフレームワークからモデルを変換するには、追加の依存関係のインストールが必要な場合もあります。
モデル・ダウンローダーの使用法¶
基本的な使用方法は、次のようにスクリプトを実行することです。
omz_downloader --all
これはすべてのモデルをダウンロードします。--all
オプションを他のフィルターオプションに置き換えて、モデルのサブセットのみをダウンロードできます。“共有オプション” のセクションを参照してください。
モデル・ダウンローダーの開始パラメーター¶
スクリプトで利用できるその他のオプションについては、“共有オプション” のセクションを参照してください。
JSON プログレスレポートの形式¶
このセクションでは、--progress_format=json
オプションで生成される進行状況レポートの形式について説明します。
レポートは一連のイベントで構成されており、各イベントは JSON エンコードされたオブジェクトを含む行で表されます。各イベントには、$type
というメンバーがあり、その値によってイベントのタイプと、イベントに含まれる追加メンバーが決まります。
次のイベントタイプが定義されています。
将来的には、他のイベントタイプとメンバーが追加される可能性があります。
機械判読可能な形式を解析するツールは、文書化されていない情報に依存しないようにする必要があります。特に次を考慮します。
ツールは、特定のイベントが特定のモデル/ファイルで発生すること (上記で別途指定されていない限り)、または 1 回だけ発生することを想定してはなりません。
ツールは、上記で指定した順序の制約を超えてイベントが特定の順序で発生することを想定すべきではありません。特に、
--jobs
オプションが 1 より大きい値に設定される場合、異なるファイルまたはモデルのイベントシーケンスがインターリーブされる可能性があります。
モデル・コンバーターの使用法¶
基本的な使用方法は、次のようにスクリプトを実行することです。
omz_converter --all
これにより、すべてのモデルが OpenVINO™ IR 形式に変換されます。すでに IR 形式であるモデルは無視されます。PyTorch 形式のモデルは、最初に ONNX 形式に変換されます。
--all
オプションを他のフィルターオプションに置き換えて、モデルのサブセットのみを変換できます。“共有オプション” のセクションを参照してください。
モデル・コンバーターの開始パラメーター¶
スクリプトは、いくつかの方法でモデル・オプティマイザーを検出しようとします。
-
--mo
オプションが指定された場合、その値は実行するスクリプトへのパスとして使用されます。omz_converter --all --mo my/openvino/path/model_optimizer/mo.py
それ以外の場合、選択した Python 実行可能ファイルが
mo
エントリーポイントを検出できれば、それが使用されます。また、OpenVINO™ ツールキットの
setupvars.sh
/setupvars.bat
スクリプトが実行されている場合、スクリプトで設定された環境変数がツールキット内でモデル・オプティマイザーを検出するのに使用されます。それ以外ではスクリプトは失敗します。
モデル情報ダンパーの使用法¶
基本的な使用方法は、次のようにスクリプトを実行することです。
omz_info_dumper --all
スクリプトで利用できるその他のオプションについては、“共有オプション” のセクションで説明します。
これにより、モデルに関するすべての情報が標準出力に出力されます。スクリプトの出力は JSON 配列であり、各要素は単一のモデルを記述する JSON オブジェクトです。各オブジェクトには次のキーがあります。
データセットのデータ・ダウンローダーの使用法¶
次のようにスクリプトを実行します。
omz_data_downloader -o my/output/directory
これにより、データセットのデータがインストールされた場所から指定された場所にコピーされます。-o
/--output_dir
オプションが設定されていない場合、ファイルは現在のディレクトリーをルートとするディレクトリー・ツリーにコピーされます。
OpenVINO は、、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。
Copyright © 2018-2024 Intel Corporation.
Apache License バージョン 2.0 (“ライセンス”) の下にライセンスされています。ライセンスに準拠する場合を除き、このファイルを使用することはできません。ライセンスのコピーは次の場所で入手できます。
http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0
適用される法律で義務付けられている場合、または書面による同意がない限り、ライセンスに基づいて配布されるソフトウェアは、明示または黙示を問わず、いかなる種類の保証や条件もなく、“現状のまま” で配布されます。ライセンスに基づく許可と制限を規定する特定の言語については、ライセンスを参照してください。