OpenVINO™ ノートブックのインストール

ノートブックはさまざまな環境で実行できます。このガイドでは、ローカルシステム上でノートブックを実行および管理する方法を説明します。

内容

インストール・ガイド

以下に、サポートされているオペレーティング・システムと Python のバージョンを示します。

サポートされるオペレーティング・システム (64 ビット)

Python バージョン (64 ビット)

Ubuntu* 18.04 LTS

3.8、3.9、3.10、3.11

Ubuntu* 20.04 LTS

3.8、3.9、3.10、3.11

Red Hat* Enterprise Linux 8

3.8、3.9、3.10、3.11

macOS* 12.6.x バージョン

3.8、3.9、3.10、3.11

Windows* 10 Pro、Enterprise または Education エディション

3.8、3.9、3.10、3.11

Windows Server* 2016 以降

3.8、3.9、3.10、3.11

OpenVINO ノートブックには Git も必要です。使用するオペレーティング・システムまたは環境に応じて、以下のガイドに従ってください。

前提条件のインストール

  1. Python のインストール

    Python ソフトウェア 64 ビット版 (3.8、3.9、3.10、3.11) を python.org からダウンロードします

    インストーラーをダブルクリックしてインストールを実行します。インストール手順に従ってソフトウェアをセットアップします。

    インストール中に、Python をシステム PATH に追加するボックスを必ずオンにしてください。

    Windows Store* で入手できる Python ソフトウェアは推奨されません。追加のパッケージが必要になる場合があります。

  2. GIT のインストール

    git-scm.org から 64 ビット版の GIT をダウンロードします。

    インストーラーをダブルクリックしてインストールを実行します。インストール手順に従ってソフトウェアをセットアップします。

  3. C++ 再頒布可能パッケージのインストール (Python 3.8 のみ)

    こちらから 64 ビット版の C++ 再頒布可能パッケージをダウンロードします。

    インストーラーをダブルクリックしてインストールを実行します。インストール手順に従ってソフトウェアをセットアップします。

  1. Python と GIT のインストール

    Linux* システムでは、追加のライブラリーのインストールが必要になる場合があります。

    次のインストール手順は、Ubuntu* Desktop 20.04 のクリーン・インストール環境だけでなく、Ubuntu* 22.04、20.10、および Ubuntu Server* でも動作するはずです。

    sudo apt-get update
    sudo apt-get upgrade
    sudo apt-get install python3-venv build-essential python3-dev git-all
    

    インテル® 統合グラフィックス・カードでは、インテル® グラフィックス・コンピューティング・ランタイムをインストールして、このデバイスでの推論を有効にすることができます。Ubuntu* 20.04 のコマンドを次に示します。

    OpenCL ドライバーがインストールされていない場合にのみ、このコマンドを実行してください。

    sudo apt-get install intel-opencl-icd
    

    次のインストール手順は、Red Hat*、CentOS*、Amazon Linux* 2、または Fedora* のクリーン・インストールで機能します。問題が発生した場合は、トラブルシューティングのセクションを参照してください。

    sudo yum update
    sudo yum upgrade
    sudo yum install python36-devel mesa-libGL
    

Python 3Git を手動でインストールする場合は、手順 1 ~ 3 をスキップすることもできます。

  1. Xcode コマンドライン・ツールのインストール

    xcode-select --install
    
  2. Homebrew のインストール

    /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
    After you install it, follow the instructions from the Homebrew installation to set it up.
    
  3. Python と依存関係のインストール

    brew install python@3.9
    brew install protobuf
    

    ターミナルで以下の各ステップを実行します。

    OpenVINO がグローバルにインストールされている場合は、setupvars.sh がソースされているターミナルでこれらのコマンドを実行してはなりません。

Azure アカウントと Azure ML Studio へのアクセスが必要です。

  1. 計算インスタンスを追加

    Azure ML Studio で、計算インスタンスを追加し、任意の CPU ベースのインスタンスを選択します。少なくとも 4 つの CPU コアと 8GB RAM が推奨されます。

    ml-studio-1

  2. ターミナルを起動

    計算インスタンスが起動したら、ターミナルウィンドウを開き、以下のインストール手順に従います。

    ml-studio-2

Linux* ベースの Docker コンテナ内でノートブックを実行するには、Dockerfile を使用します。

:caption: Source: https://github.com/openvinotoolkit/openvino_notebooks/blob/main/Dockerfile

FROM quay.io/thoth-station/s2i-thoth-ubi8-py38:v0.29.0

LABEL name="OpenVINO(TM) Notebooks" \
  maintainer="helena.kloosterman@intel.com" \
  vendor="Intel Corporation" \
  version="0.2.0" \
  release="2021.4" \
  summary="OpenVINO(TM) Developer Tools and Jupyter Notebooks" \
  description="OpenVINO(TM) Notebooks Container"

ENV JUPYTER_ENABLE_LAB="true" \
  ENABLE_MICROPIPENV="1" \
  UPGRADE_PIP_TO_LATEST="1" \
  WEB_CONCURRENCY="1" \
  THOTH_ADVISE="0" \
  THOTH_ERROR_FALLBACK="1" \
  THOTH_DRY_RUN="1" \
  THAMOS_DEBUG="0" \
  THAMOS_VERBOSE="1" \
  THOTH_PROVENANCE_CHECK="0"

USER root

# Upgrade NodeJS > 12.0
# Install dos2unix for line end conversion on Windows
RUN curl -sL https://rpm.nodesource.com/setup_14.x | bash -  && \
  yum remove -y nodejs && \
  yum install -y nodejs-14.18.1 mesa-libGL dos2unix libsndfile && \
  yum -y update-minimal --security --sec-severity=Important --sec-severity=Critical --sec-severity=Moderate

# GPU drivers
RUN dnf install -y 'dnf-command(config-manager)' && \
    dnf config-manager --add-repo  https://repositories.intel.com/graphics/rhel/8.5/intel-graphics.repo

RUN rpm -ivh https://vault.centos.org/centos/8/AppStream/x86_64/os/Packages/mesa-filesystem-21.1.5-1.el8.x86_64.rpm && \
    dnf install --refresh -y \
    intel-opencl-22.28.23726.1-i419.el8.x86_64 intel-media intel-mediasdk libmfxgen1 libvpl2 \
    level-zero intel-level-zero-gpu \
    intel-metrics-library intel-igc-core intel-igc-cm \
    libva libva-utils  intel-gmmlib && \
    rpm -ivh http://mirror.centos.org/centos/8-stream/AppStream/x86_64/os/Packages/ocl-icd-2.2.12-1.el8.x86_64.rpm && \
    rpm -ivh https://download-ib01.fedoraproject.org/pub/epel/8/Everything/x86_64/Packages/c/clinfo-3.0.21.02.21-4.el8.x86_64.rpm

# Copying in override assemble/run scripts
COPY .docker/.s2i/bin /tmp/scripts
# Copying in source code
COPY .docker /tmp/src
COPY .ci/patch_notebooks.py /tmp/scripts
COPY .ci/validate_notebooks.py /tmp/scripts
COPY .ci/ignore_treon_docker.txt /tmp/scripts

# Git on Windows may convert line endings. Run dos2unix to enable
# building the image when the scripts have CRLF line endings.
RUN dos2unix /tmp/scripts/*
RUN dos2unix /tmp/src/builder/*

# Change file ownership to the assemble user. Builder image must support chown command.
RUN chown -R 1001:0 /tmp/scripts /tmp/src
USER 1001
RUN mkdir /opt/app-root/notebooks
COPY notebooks/ /opt/app-root/notebooks
RUN /tmp/scripts/assemble
RUN pip check
USER root
RUN dos2unix /opt/app-root/bin/*sh
RUN yum remove -y dos2unix
RUN chown -R 1001:0 .
RUN chown -R 1001:0 /opt/app-root/notebooks
USER 1001
# RUN jupyter lab build
CMD /tmp/scripts/run

ノートブックのインストール

  1. 仮想環境の作成

    すでに openvino-dev がインストールされている場合は、この手順をスキップして次の手順に進むことができます。

    python -m venv openvino_env
    
  2. 環境のアクティブ化

    openvino_env\Scripts\activate
    
  3. リポジトリーのクローンの作成

    git clone に –depth=1 オプションを使用すると、ダウンロード・サイズが削減されます。

    git clone --depth=1 https://github.com/openvinotoolkit/openvino_notebooks.git
    cd openvino_notebooks
    
  4. PIP のアップグレード

    python -m pip install --upgrade pip wheel setuptools
    
  5. 必要なパッケージのインストール

    pip install -r requirements.txt
    
  1. 仮想環境の作成

    すでに openvino-dev がインストールされている場合は、この手順をスキップして次の手順に進むことができます。

    python3 -m venv openvino_env
    
  2. 環境のアクティブ化

    source openvino_env/bin/activate
    
  3. リポジトリーのクローンの作成

    git clone に –depth=1 オプションを使用すると、ダウンロード・サイズが削減されます。

    git clone --depth=1 https://github.com/openvinotoolkit/openvino_notebooks.git
    cd openvino_notebooks
    
  4. PIP のアップグレード

    python -m pip install --upgrade pip
    pip install wheel setuptools
    
  5. 必要なパッケージのインストール

    pip install -r requirements.txt
    
  1. 仮想環境の作成

    すでに openvino-dev がインストールされている場合は、この手順をスキップして次の手順に進むことができます。

    python3 -m venv openvino_env
    
  2. 環境のアクティブ化

    source openvino_env/bin/activate
    
  3. リポジトリーのクローンの作成

    git clone に –depth=1 オプションを使用すると、ダウンロード・サイズが削減されます。

    git clone --depth=1 https://github.com/openvinotoolkit/openvino_notebooks.git
    cd openvino_notebooks
    
  4. PIP のアップグレード

    python -m pip install --upgrade pip wheel setuptools
    
  5. 必要なパッケージのインストール

    pip install -r requirements.txt
    
  1. Conda 環境の作成

    conda create --name openvino_env python=3.8 -y
    
  2. 環境のアクティブ化

    conda activate openvino_env
    
  3. OpenVINO ノートブックのクローンの作成

    git clone https://github.com/openvinotoolkit/openvino_notebooks.git
    
  4. openvino_notebooks に移動

    cd openvino_notebooks
    
  5. pip のアップグレードと必要な依存関係のインストール

    python -m pip install --upgrade pip
    pip install -r requirements.txt
    
  6. openvino_env を PATH に追加

    set PATH="/anaconda/envs/openvino_env/bin;%PATH%"
    
  7. ノートブックの実行

    ノートブックを実行するには、[ノートブック] をクリックしてファイルを更新します。

    https://user-images.githubusercontent.com/15709723/117580814-a725c300-b0ae-11eb-93bf-007779c26075.png https://user-images.githubusercontent.com/15709723/117559447-2af19800-b03a-11eb-8bd6-8813b7a8814f.png https://user-images.githubusercontent.com/15709723/117580973-37640800-b0af-11eb-91ae-7194b9b4e505.png

    openvino_env 環境 (Python 3 ではない) を使用していることを確認してください。

    https://user-images.githubusercontent.com/1720147/162269003-7937b47c-484f-416c-97c7-bb869376ff68.png
  1. リポジトリーのクローンの作成

    git clone https://github.com/openvinotoolkit/openvino_notebooks.git
    cd openvino_notebooks
    
  2. Docker イメージのビルド

    docker build -t openvino_notebooks .
    
  3. Docker イメージの実行

    docker run -it -p 8888:8888 openvino_notebooks
    

    モデル・トレーニングのノートブックを使用するには、追加のメモリーを割り当てます。

    docker run -it -p 8888:8888 --shm-size 8G openvino_notebooks
    
  4. ブラウザーの起動

    ターミナルウィンドウに出力された URL をコピーし、ブラウザーで開きます。
    リモートマシンでは、127.0.0.1 を正しい IP アドレスに置き換えてください。

    docker-terminal-1

    Dockerfile を使用すると、Windows*、Linux*、または macOS* でローカルイメージを実行できます。Open Data Hub および Red Hat OpenShift Data Science とも互換性があります。基本レイヤーは、Project Thoth で提供される UBI 8 ベースのイメージです。

    Windows* および macOS* でコンテナを実行しているときは、CPU デバイスのみを使用できます。iGPU にアクセスするには、上記の手順に従ってノートブックをローカルにインストールします。

ノートブックの実行

単一ノートブックを起動

Monodepth ノートブックなどノートブックを 1 つだけ起動する場合は、以下のコマンドを実行します。

jupyter lab notebooks/201-vision-monodepth/201-vision-monodepth.ipynb

すべてのノートブックを起動

jupyter lab notebooks

ブラウザーで、左側のサイドバーから Jupyter Lab のファイルブラウザーからノートブックを選択します。各チュートリアルは、notebooks ディレクトリー内のサブディレクトリーにあります。

launch-jupyter

ノートブックを管理

Jupyter カーネルのシャットダウン

Jupyter セッションを終了するには、Ctrl+C を押します。これにより、Shutdown this Jupyter server (y/[n])? というプロンプトが表示されます。y を入力して Enter キーを押します。

仮想環境の非アクティブ化

まず、openvino_env をアクティブ化したターミナルウィンドウを使用していることを確認してください。virtualenv を非アクティブにするには、次のコマンドを実行します。

deactivate

これにより、仮想環境が非アクティブ化されます。

仮想環境の再アクティブ化

仮想環境を再アクティブ化するには以下を実行します。

source openvino_env\Scripts\activate
source openvino_env/bin/activate
source openvino_env/bin/activate

次に、jupyter lab または jupyter notebook と入力してノートブックを再起動します。

仮想環境の削除

これはオプションの操作です。仮想環境を削除するには、単に openvino_env ディレクトリーを削除します。

rmdir /s openvino_env
rm -rf openvino_env
rm -rf openvino_env

Jupyter から openvino_env カーネルを削除

jupyter kernelspec remove openvino_env

問題が発生した場合は、トラブルシューティングFAQ のセクションを確認するか、GitHub ディスカッションにアクセスしてください。

トラブルシューティング

インストール中の一般的な問題の解決策については、openvino_notebooks リポジトリーのトラブルシューティングFAQ セクションを参照してください。

上記のヒントで問題が解決しない場合は、ディスカッション・トピックを開くか、GitHub で問題を作成してください。