システムの概要解析は、Linux* または Android* ターゲットシステムの一般的な動作を評価し、電力とパフォーマンスのメトリックを IRQ 処理と関連付けます。この解析タイプは、ドライバーを使用しないイベントベース・サンプリング収集を行います。
vtune -collect system-overview [-knob <knobName=knobValue>] -- <target>
Knob:collecting-mode、sampling-interval、enable-interrupts-collection、analyze-throttling-reasons。
システムの概要解析で利用可能な knob (設定オプション) に関する最新情報は次のように取得できます。
vtune -help collect system-overview
次の例は、kallsyms と modules ファイルのパスを指定して、カーネルベースの仮想マシン上のゲスト OS でシステムの概要解析を実行します。
vtune -collect system-overview -analyze-kvm-guest -kvm-guest-kallsyms=/home/vtune/[guest]/kallsyms -kvm-guest-modules=/home/vtune/[guest]/modules
この例は、オーバーヘッドの少ないハードウェア・トレース・モードで、matrix アプリケーションのシステム概要解析を実行します。
vtune -collect system-overview -knob collecting-mode=hw-tracing -- /root/intel/vtune/sample/matrix/matrix
データ収集が完了したら、結果を表示するため次のいずれかの操作を行います。
コマンドラインからデータを表示するには、-report アクションを使用します。
コマンドラインから-report-outputアクションを使用して、レポートを .txt または .csv ファイルに書き込みます。
インテル® VTune™ プロファイラーのグラフィック・インターフェイスで、収集した結果データ (*.vtune) を開きます。