インテル® VTune™ プロファイラーのハードウェア・イベントベース・サンプリング・コレクターは、パフォーマンス・モニタリング・ユニット (PMU) のカウンター・オーバーフロー機能を使用してアプリケーションをプロファイルします。
構文:
vtune -collect-with runsa [-knob <knobName=knobValue>] [--] <target>
ハードウェア・イベントベース・サンプリングで利用可能な knob (設定オプション) に関する最新情報は次のコマンドで取得できます。
vtune -help collect-with runsa
ターゲットの PMU で使用可能なイベントリストを表示コマンド:
vtune -collect-with runsa -knob event-config=? <target>
利用可能なイベント名と省略名が表示されます。イベントに関する詳細情報は、インテル・プロセッサーのイベント・リファレンスをご覧ください。
例 1:
この例は、収集するイベントを指定して、sample アプリケーションのカスタム・ハードウェア・イベントベース・サンプリングを実行します。
vtune -collect-with runsa -knob event-config=CPU_CLK_UNHALTED.CORE,CPU_CLK_UNHALTED.REF,INST_RETIRED.ANY -- /home/test/sample
例 2:
この例は、スタックサイズを 8192 バイトに制限し、sa オプションを使用して CPU_CLK_UNHALTED.REF_TSC イベントのカスタム・サンプリング間隔 (SAV) を定義して、カスタム・イベントベース・サンプリング・データ収集を収集します。
vtune -collect-with runsa -knob enable-stack-collection=true -knob stack-size=8192 -knob -knob event-config=CPU_CLK_UNHALTED.REF_TSC:sa=1800000,CPU_CLK_UNHALTED
ユーザーモード・サンプリングとトレースコレクターは、アプリケーションの実行をプロファイルして、アプリケーションがシステム上のプロセッサーをどのように利用しているかスナップショットを取得します。コレクターはプロセスに割り込みをかけ、すべてのアクティブな命令アドレス値を収集して、それらのサンプルの呼び出しシーケンスを取得します。
構文:
vtune-collect-with runss [-knob <knobName=knobValue>] [--] <target>
ユーザーモード・サンプリングとトレースで使用可能な knob (設定オプション) の最新情報は、次のコマンドで取得できます。
vtune -help collect-with runss
例:
この例は、ループ解析を有効にして、sample アプリケーションのユーザーモード・サンプリングとトレース収集を実行します。
vtune -collect-with runss -knob analyze-loops=true -- /home/test/sample
データの収集が完了したら、次のいずれかの方法で結果を表示します。
コマンドラインからデータを表示するには、-report アクションを使用します。
-report-output アクションを使用して、レポートを .txt または .csv ファイルに書き込みます。
インテル® VTune™ プロファイラーのグラフィカル・インターフェイスで、収集した結果データ (*.vtune) を開きます。