解析通信エージェントを使用して、TCP/IP プロトコルをサポートするリアルタイム・オペレーティング・システムを実行する組込みシステムとアプリケーションのプロファイルを行います。
インテル® VTune™ プロファイラーは、リアルタイム・オペレーティング・システムとアプリケーションを実行する組込みシステムのプロファイルを可能にする通信エージェント (TCP/IP) 接続タイプを提供します。解析通信エージェントとサンプリング・ドライバーを使用して、インテル® VTune™ プロファイラーのリモート・パフォーマンス・プロファイルを有効にするようにオペレーティング・システムを構成できます。
この解析設定には、システムにサンプリング・ドライバーと解析通信エージェントを実装する必要があります。Linux* カーネルのオープン・リファレンス・ソリューションは、解析通信エージェントの GitHub* リポジトリー (英語) から入手できます。このソリューションを参考にして、ドライバーと解析通信エージェントのカスタム実装を作成することもできます。リファレンス・ソリューションの詳細は、解析通信エージェントの GitHub* リポジトリー (英語) から入手できます。
[システム全体をプロファイル] モードで、[ホットスポット] と [マイクロアーキテクチャー全般] 解析からオペレーティング・システムをプロファイルすることもできます。
この通信タイプは TCP/IP プロトコルスイートを使用します。この接続は安全ではありません。この接続タイプはイントラ環境など安全な環境で使用することをお勧めします。
この解析設定には次のコンポーネントが含まれます。
サンプリング・ドライバー
サンプリング・ドライバーは、オペレーティング・システムのカーネルにロードされるモジュールであり、パフォーマンス・データの収集を可能にします。
解析通信エージェント
解析通信エージェントは、ホスト上で動作するインテル® VTune™ プロファイラーのコレクターと、ターゲットシステムで動作するサンプリング・ドライバーを接続する役割を果たす、ターゲットシステムで動作するソフトウェア・エージェントです。
通信エージェント (TCP/IP) 接続タイプ
通信エージェント (TCP/IP) 接続タイプは、TCP/IP プロトコル経由でターゲットシステム上で動作する解析通信エージェントと接続するために使用されます。
ターゲットシステムの準備ができたら、以下の手順で解析を実行します。
ホストシステムでインテル® VTune™ プロファイラーを起動します。
(オプション) [新規プロジェクト] ボタンをクリックして、新しいプロジェクトを作成します。
[解析の設定] をクリックして、[どこを] ペインで [通信エージェント (TCP/IP)] 接続を選択します。
ターゲットのホスト名とポート番号を指定します。
[何を] ペインで必要なオプションを設定します。
[どのように] ペインで解析タイプを選択します。
[バイナリー/シンボル検索] ウィンドウで、ホストシステム上のカーネルおよびアプリケーションのターゲットモジュールの場所を参照します。
[開始] ボタンをクリックして解析を実行します。
インテル® VTune™ プロファイラー GUI を使用して結果を解析し、カーネルまたはアプリケーションのパフォーマンス・ボトルネックを特定します。