カラー化のデモ¶
このデモでは、ニューラル・ネットワークを使用してグレースケールの画像またはビデオを色付けする例を示します。
どのように動作するか¶
起動時に、アプリケーションはコマンドライン・パラメーターを受け取り、モデルを OpenVINO™ ランタイムプラグインにロードします。プログラムは画像を受信すると、次の手順を実行します。
フレームを LAB カラースペースに変換します。
L チャネルから A チャネルと B チャネルを予測します。
画像を BGR 色空間に変換して復元します。
実行の準備¶
デモの入力画像またはビデオファイルについては、Open Model Zoo デモの概要のデモに使用できるメディアファイルのセクションを参照してください。デモでサポートされるモデルリストは、<omz_dir>/demos/colorization_demo/python/models.lst
ファイルにあります。このファイルは、モデル・ダウンローダーおよびコンバーターのパラメーターとして使用され、モデルをダウンロードし、必要に応じて OpenVINO IR 形式 (*.xml + *.bin) に変換できます。
モデル・ダウンローダーの使用例:
omz_downloader --list models.lst
モデル・コンバーターの使用例:
omz_converter --list models.lst
サポートされるモデル¶
colorization-v2
colorization-siggraph
注: 各種デバイス向けのモデル推論サポートの詳細については、インテルの事前トレーニング・モデルのデバイスサポートとパブリックの事前トレーニング・モデルのデバイスサポートの表を参照してください。
デモの実行¶
-h
オプションを指定してアプリケーションを実行すると、使用方法が表示されます。
usage: colorization_demo.py [-h] -m MODEL [-d DEVICE] -i INPUT [--loop] [-o OUTPUT] [-limit OUTPUT_LIMIT] [--no_show] [-u UTILIZATION_MONITORS]
Options:
-h, --help Help with the script.
-m MODEL, --model MODEL
Required. Path to .xml file with pre-trained model.
-d DEVICE, --device DEVICE
Optional. Specify a device to infer on (the list of available devices is shown below). Use '-d HETERO:<comma-separated_devices_list>' format to specify HETERO plugin. Use '-d MULTI:<comma-separated_devices_list>'
format to specify MULTI plugin. Default is CPU
-i INPUT, --input INPUT
Required. An input to process. The input must be a single image, a folder of images, video file or camera id.
--loop Optional. Enable reading the input in a loop.
-o OUTPUT, --output OUTPUT
Optional. Name of the output file(s) to save. Frames of odd width or height can be truncated. See https://github.com/opencv/opencv/pull/24086
-limit OUTPUT_LIMIT, --output_limit OUTPUT_LIMIT
Optional. Number of frames to store in output. If 0 is set, all frames are stored.
--no_show Optional. Don't show output.
-u UTILIZATION_MONITORS, --utilization_monitors UTILIZATION_MONITORS
Optional. List of monitors to show initially.
オプションの空のリストを指定してアプリケーションを実行すると、短い使用法メッセージとエラーメッセージが表示されます。
デモを実行するには、IR 形式のモデルと入力ビデオまたは画像へのパスを指定します。
python colorization_demo.py \
-i <path_to_image>/<image_name>.jpg \
-m <path_to_model>/colorization-v2.xml
注: 単一の画像を入力として指定すると、デモはすぐに処理してレンダリングし終了します。推論結果を画面上で継続的に視覚化するには、
loop
オプションを適用します。これにより、単一の画像がループで処理されます。
-o
オプションを使用すると、処理結果を Motion JPEG AVI ファイル、または別の JPEG または PNG ファイルに保存できます。
処理結果を AVI ファイルに保存するには、
avi
拡張子を付けた出力ファイル名を指定します (例:-o output.avi
)。-
処理結果を画像として保存するには、出力画像ファイルのテンプレート名を拡張子
jpg
またはpng
で指定します (例:-o output_%03d.jpg
)。実際のファイル名は、実行時に正規表現%03d
をフレーム番号に置き換えることによってテンプレートから構築され、output_000.jpg
、output_001.jpg
などになります。カメラなど連続入力ストリームでディスク領域のオーバーランを避けるため、limit
オプションを使用して出力ファイルに保存されるデータの量を制限できます。デフォルト値は 1000 です。これを変更するには、-limit N
オプションを適用します。ここで、N
は保存するフレームの数です。
注: Windows* システムには、デフォルトでは Motion JPEG コーデックがインストールされていない場合があります。この場合、OpenVINO ™ インストール・パッケージに付属する、
<INSTALL_DIR>/opencv/ffmpeg-download.ps1
にある PowerShell スクリプトを使用して OpenCV FFMPEG バックエンドをダウンロードできます。OpenVINO ™ がシステムで保護されたフォルダーにインストールされている場合 (一般的なケース)、スクリプトは管理者権限で実行する必要があります。あるいは、結果を画像として保存することもできます。
デモの出力¶
デモでは OpenCV を使用して色付きのフレームを表示します。デモレポート
FPS: ビデオフレーム処理の平均レート (1 秒あたりのフレーム数)。
-
レイテンシー: 1 フレームの処理 (フレームの読み取りから結果の表示まで) に必要な平均時間。これらのメトリックの両方を使用して、アプリケーション・レベルのパフォーマンスを測定できます。