通常、結果は収集の最後にファイナライズされますが、ファイナライズが抑制されたり、再ファイナライズが必要となることがあります。これにはいくつかの理由があります。
collect アクションを実行する際に、ファイナライズを抑制する no-auto-finalize アクションオプションが使用されました。この場合、結果を表示またはレポートを生成する前に、finalize アクションを行う必要があります。
ファイナライズが正常に完了していません。GUI で結果を開いたときに、疑問符マークやその他の予期しないマークが表示された場合、vtune はすべてのソース、バイナリーおよびシンボルファイルを検出できなかったことを意味します。結果を再ファイナライズする際は、search-dir アクションオプションを使用して、すべての検索ディレクトリーを指定します。
結果の再ファイナライズには生の収集データが使用されます。discard-raw-data オプションとともに collect アクションが実行されると、最初のファイナライズ後に生データが削除されるため、再ファイナライズできません。
結果の再ファイナライズを強制するには、次のように finalize アクションを実行します。
vtune -finalize -result-dir <result_path> -search-dir <search_path>
ここで、
<result_path> は結果ディレクトリーで、<search_path> は検索ディレクトリーです。シンボルとバイナリーファイルを検索するため、-search-dir オプションを指定してディレクトリーを指定します。
この例は、指定する検索ディレクトリーでシンボルファイルを検索して、結果 r001hs を再ファイナライズします。
vtune -finalize -result-dir r001hs -search-dir /home/import/system_modules