次のオプションを使用して、コマンドラインから vtune レポートを管理できます。
次の単位でフィルター処理を行います。
関数など、指定する項目でレポートのデータをグループ化するには、group-by オプションを使用します。複数のグループレベルを指定する場合、空白なしのカンマで区切って引数を追加します。グループ化したカラムはビューの最初に表示されます。
特定のレポートで使用できるグループを表示するには、次のように入力します: -help report <report_name>。
例:
スレッド化解析の結果 r00tr に全関数のスタック情報を書き込み、コールスタックでデータをグループ化します。
vtune -report callstacks -r r001tr -group-by callstack
ホットスポット・レポートのグループ化データを、プロセス、プロセス ID、モジュール、および関数の順番で生成します。
vtune -report hotspots -r r002hs –group-by process,process-id,module,function
データを並べ替えるオプションが用意されています:sort-asc と sort-desc 。フィールドを昇順にソートするには sort-asc、そして降順にソートするには sort-desc アクションオプションを使用します。最大 3 つの異なるフィールドを指定できます。
例:
マイクロアーキテクチャー全般 (r001ue) の結果からレポートを生成し、イベントカラム INST_RETIRED.ANY と CPU_CLK_UNHALTED.CORE のデータを昇順でソートします。
vtune -report hw-events -r r001ue -sort-asc INST_RETIRED.ANY,CPU_CLK_UNHALTED.CORE
このオプションを使用して、レポートを絞り込んで特定のプログラム単位のパフォーマンス・データを表示できます。
filter <program_unit> [= | != ] <name>
説明:
<program_unit> は、次のいずれかの値を指定します:basic-block、frame、function、function-sync-obj、module、process、source-file、source-line、sync-obj、task、thread、computing-task、computing-instance
<=|!=> は、「等しい」(include)、または「等しくない」 (exclude または除外) 演算子です。
<value> は include または exclude です。
例:
現在の作業ディレクトリーで最新結果のホットスポット・レポートを表示しますが、sample モジュールのデータのみが含まれます。
vtune -report hotspots -filter module=sample
また、sample.dll と sample2.dll の両方のモジュールのデータを含め、他のモジュールは除外します:
vtune -report hotspots -filter module=sample.dll -filter module=sample2.dll
app を除くすべてのプロセスのデータを含むホットスポット・レポートを表示します。
vtune -report hotspots -filter process!=app
コールスタック・モードでレポートをフィルターし、レポートのコールスタック・データにシステム関数のコールスタックを表示するかどうか設定します。
設定可能な値:all、user-only、user-plus-one。
例:
最新の互換性のある結果からホットスポット・レポートを生成し、結果データを関数ごとにグループ化して、ユーザー関数とユーザー関数から直接呼び出されたシステム関数のみを表示します。
vtune -report hotspots -group-by function -call-stack-mode user-plus-one
リファレンス/イベントデータを示す特定のカラムのみを表示するには、columnオプションを使用してカラムやサブ文字列のフルネームを指定します。
特定のレポートタイプのカラムリストを表示するには、次のように入力します:vtune -report <report_name> -r <result_dir> column=?
例:
タイトルに文字列 *INST_RETIRED.* を含むイベントカラムのグループとデータを表示します。
vtune -R hw-events -r r000hs --column=INST_RETIRED.
タイトルに文字列 Idle および Spin を含むカラムのみを表示します。
vtune -R hotspots -r r001hs --column=Idle,Spin
特定の時間範囲のデータのみを表示するには、time-filter <begin_time>:<end_time> オプションを使用します。
<begin_time> には、時間範囲の始まりまでの経過時間を秒単位で指定します。指定されない場合、時間範囲はゼロから始まります。
<end_time> には、時間範囲の終了までの経過時間を秒単位で指定します。指定されない場合、時間範囲は合計経過時間で終わります。
例:
関数カラムの値でグループ化された、結果 r001tr からのホットスポット・レポートを生成します。また、time-filter を使用して範囲の始まりを 1.25 とすると、範囲の終わりは無制限となるため、レポートには経過時間 1.25 秒から解析が完了するまでのデータが含まれます。
vtune -report hotspots -result-dir r001tr -group-by function -time-filter 1.25:
関数カラムの値でグループ化された、結果 r001tr からのホットスポット・レポートを生成します。また、time-filterの始まりを指定せずに範囲の終わりを 5.0 にすると、レポートには先頭から経過時間 5.0 秒までのデータが含まれます。
vtune -report hotspots -result-dir r001tr -group-by function -time-filter :5.0
始まりと終わりの両方の値を指定してレポートを生成すると、レポートには 1.25 秒から 5.0 秒までの経過時間範囲が含まれます。
vtune -report hotspots -result-dir r001tr -group-by function -time-filter 1.25:5.0