コマンドライン・レポートを生成

コマンドラインからパフォーマンス分析を実行すると、インテル® VTune™ プロファイラーのユーザー・インターフェイスに結果が表示されます。インテル® VTune™ プロファイラー GUI で利用可能なオプションを使用して、データをフィルター処理およびフォーマットします。

収集されたデータをコマンドラインのレポートとして表示することもできます。次のセクションでは、生成できるレポートの種類について説明します。

一般構文

コマンドラインからレポートを生成するには、次の構文を使用します。

vtune report <report_type> -result-dir <result_path> [report_options]

説明:

-R は、-report アクションの短縮形であり、-r は、result-dir アクションオプションの短縮形です。構文は次のとおりです。vtune -R <report_type> -r <result_path> は、コマンド ライン レポートを生成するための有効な構文です。

使用上の考慮事項:

コマンドライン・レポートの種類

次の種類のレポートを生成するには、vtune コマンドを使用します。

affinity
ソケット、物理コア、および論理コアへのスレッドのバインディングを表示します。
callstacks
ホットスポット関数ごとのスタックデータがすべてレポートされます。関数の CPU や待機時間で各スタックの影響を特定します。グループ化またはフィルター処理オプションを使用して次の条件でデータをソートします。
  • callstack

  • function

  • function-callstack

exec-query
gprof-cc
関数とその子関数で費やされた時間 (可能であれば、CPU と待機時間) と呼び出しツリーをレポートします。
hotspots
選択された解析タイプに対応するパフォーマンス・メトリックを表示し、最も CPU 時間がかかったプログラム単位 (ホットスポット) を特定します。
hw-events
ハードウェア・イベントの合計数を表示します。
platform-power-analysis
CPU スリープ時間、ウェイクアップの理由、CPU 周波数スケーリング時間を表示します。
summary
ターゲットのパフォーマンス概要をレポートします。
timeline
時間の経過に伴うメトリックデータと時間間隔にわたって分散されたメトリックデータを表示します。
top-down
アプリケーションの始まり (通常、main() 関数) から、収集フェーズで検出された呼び出しシーケンス (スタック) をレポートします。このレポートからプログラム単位と呼び出し先の影響を確認します。
vectspots
HW シミュレーター上でトレースするコード領域を特定するのに役立つ統計情報を表示します。

この例では、r001hs 結果のホットスポット・レポートを表示します。レポートには、最も時間のかかる関数から順に、ターゲットの関数の CPU 時間が降順で表示されます。

vtune -report hotspots -r r001hs

Function CPU Time CPU Time:Effective Time CPU Time:Effective Time:Idle CPU Time:Effective Time:Poor CPU Time:Effective Time:Ok CPU Time:Effective Time:Ideal CPU Time:Effective Time:Over ---------------- -------- ----------------------- ---------------------------- ---------------------------- -------------------------- ----------------------------- ---------------------------- grid_intersect 3.371s 3.371s 0s 3.371s 0s 0s 0s sphere_intersect 2.673s 2.673s 0s 2.673s 0s 0s 0s render_one_pixel 0.559s 0.559s 0s 0.559s 0s 0s 0s ...

関連情報