デフォルトで、レポートはテキスト形式で標準出力 (stdout) に書き込まれますが、vtune ツールのオプションを使用してレポートの形式を制御できます。
コマンドラインからレポートを生成する場合、report-output オプションを使用してレポートを指定する形式で保存します。ほとんどのレポートはテキスト形式で保存されますが、CSV を選択することもできます。どのファイルタイプを選択しても、レポートの形式を設定するいくつかのオプションが用意されています。
基本的なコマンド構文を示します。
vtune -report <report_type> -result-dir <dir> -report-output <path/filename.ext>ここで、
<report_name> は作成するレポートのタイプです。
<dir> は結果ディレクトリーの場所です。
<path/filename.ext> は作成するレポートファイルのパス、ファイル名、および拡張子です。
正しい結果を使用するには、result-dir オプションで結果ディレクトリーを指定します。レポートの生成時に指定されない場合、レポートは現在の作業ディレクトリーにある最も番号が大きい互換性のある結果を使用します。
例:
Linux* 上で r001hs 結果からホットスポット・レポートを生成して、/home/test/MyReport.txt にテキスト形式で保存します。
vtune -report hotspots -result-dir r001hs -report-output /home/test/MyReport.txt
最も新しい結果から CSV 形式でホットスポット・レポートを生成して、現在の Linux* 作業ディレクトリーに保存します。format オプションと csv 引数を使用し、csv-delimiter オプションで comma などの区切り文字を指定します。
vtune -R hotspots -report-output MyReport.csv -format csv -csv-delimiter comma
Module,Process,CPU Time
worker3.so,main,10.735
worker1.so,main,5.525
worker2.so,main,3.612
worker5.so,main,3.103
worker4.so,main,1.679
main,main,0.064
UNC イベントを含む vtune レポートを生成します。そのため、結果をパッケージごとにグループ化します。
vtune -report hw-events -group-by package -r unc
可読性を高めるため行幅を制限するには、report-width オプションを使用して折り返しが起こる前に行ごとの最大文字数を指定します。
例:
最も新しい結果から、行あたり 60 文字のテキストファイルでホットスポット・レポートを出力します。
vtune -report hotspots -report-width 60 -report-output MyHotspotsReport.txt