コマンドラインから解析の持続時間を管理

実行時間の短いターゲットで最良の結果を得られるように、または実行時間の長いターゲットで収集のオーバーヘッドを最小限にするように解析期間を管理します。

vtune コマンドライン・インターフェイスを使用して、解析プロセスを最適化しながら解析期間を最小化します。

デフォルト持続時間を使用

インテル® VTune™ プロファイラーは、オーバーヘッドを妥当なレベルに抑制するため、事前定義された一般的な解析タイプを備えています。collect アクションオプションのリファレンスでは、開始点として推奨される解析タイプと高いオーバーヘッドの高度な解析タイプを示しています。

プロセッサーで利用可能なすべての解析タイプを表示するには、

vtune -help collect コマンドライン・ヘルプを実行します。

収集の持続期間をアプリケーションに合わせる

サンプリング間隔によって収集されるデータ量が決まります。デフォルトのサンプリング間隔は short であり、これは 1 から 15 分で完了するターゲットに適しています。

ターゲットの実行時間がこれよりも短いか長い場合、サンプリング間隔を調整するため、target-duration-type アクションオプションを使用して適切な期間を設定します。

ハードウェア・イベントベース解析タイプでは、設定されたサンプリング間隔 (SAV) に乗数が適用されます。

実行時間が 15 分から 3 時間のターゲットで、中程度のサンプリング間隔を使用してユーザーモード・サンプリングでホットスポット解析を実行します。

vtune -collect hotspots -target-duration-type medium -- myApp

手動の割り込みと解析の再開

解析を手動でポーズするには、新しいターミナルを開き command アクションと pause 引数を使用して、結果ディレクトリーを指定します。ターゲットプロセスは実行を続けますが、データ収集はポーズされます。

vtune -command pause -result-dir results/r002hs

解析を再開するには、command アクションと resume 引数を使用します。

vtune -command resume -r results/r002hs

解析を停止するには、command アクションと stop 引数を使用します。解析を停止すると再開することはできません。

vtune -command stop -r results/r002hs

収集期間の設定

インテル® VTune™ プロファイラーには、解析プロセスを制限するほかの方法があります。ターゲットの実行開始後、指定した時間で解析を停止するには、duration オプションを使用します。

vtune -collect <analysis_type> -duration=<value> -- <target>

説明:

ポーズモードで解析を開始、または解析中に収集をポーズするには、「コマンドラインから収集をポーズ」を参照してください。

例 1: 指定する時間で解析を終了

myApplication のホットスポット解析を開始し、60 秒後に解析を終了します。

vtune -collect hotspots -duration=60 -- /home/test/myApplication

例 2: 無制限の持続時間で解析を実行

無制限のホットスポット解析を実行します。これは、停止するまで実行されます。

vtune -collect hotspots -duration=unlimited -result-dir results/r002hs

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