コマンドラインから結果をインポート

インテル® VTune™ プロファイラーのコレクター (SEP コレクターやインテル® SoC Watch コレクターなど) または Linux* Perf コレクターでパフォーマンス・データをリモート収集して、結果をインテル® VTune™ プロファイラーのプロジェクトにインポートしてグラフィカル・インターフェイスまたはコマンドライン・インターフェイスで表示できます。データ収集ファイルのインポートには import アクションを使用します。現在サポートされているデータ形式を以下に示します。

*.perf ファイルをインポートする必要条件

Linux* Perf ツールで収集されたハードウェア・イベントベース・サンプリング・データを含む *.perf ファイルをインポートするには、事前定義されたコマンドライン・オプションを使用して Perf 収集を行います。

ここで、-e オプションは、収集するイベントのリストを -e <list of events> として指定します。--call-graphオプションは、サンプルが取得された時点にスレッドのコールスタックを同時に収集することを指定します。利用可能なコールスタック収集オプション (例えば、dwarf) と各種 OS カーネルバージョンでの可用性については、Linux* Perf* のドキュメントを参照してください。

Linux* カーネルでは、バージョン 2.6.31 以降で Perf ツールの Perf API を利用できます。このバージョンよりも古いカーネルで Perf ツールを実行すると、未定義の結果がもたらされたり、クラッシュする可能性があります。詳細は、Linux* Perf のドキュメントを参照してください。

パフォーマンス・プロファイラーの結果をインポートしてデータを表示

  1. 結果をローカルシステムにコピーします。
  2. import アクションを使用して必要なファイルをインポートし、インポートした結果ディレクトリーを検索ディレクトリーとして設定します。

    vtune -import <result_path> -source-search-dir <search_path> -r <result_dir>

    result-dir オプションを使用しないと、インテル® VTune™ プロファイラーはデフォルト名を使用して、現在の作業ディレクトリーに新しいディレクトリーを作成します。

    外部データの CSV ファイルをインポートするには、-result-dirオプションを使用して、外部収集と並行してインテル® VTune™ プロファイラーによって収集された結果ディレクトリー名を指定します。インテル® VTune™ プロファイラーは、外部で収集された統計情報を結果に追加して、[タイムライン] ペインに統合したデータを表示します。

  3. コマンドラインを使用して、インポートされた結果をインテル® VTune™ プロファイラーの GUI に表示したり、レポートを作成できます。
    • GUI:

      vtune-gui <result_dir>/<result>.vtune

    • CLI:

      vtune -report <report_type> -result-dir <result_dir>/<result>.vtune

    • モジュールを解決するためシンボルファイルとバイナリーファイルの場所を指定するには、search-dir アクションオプションを使用します。

    • Linux* ターゲットでは、コンパイルとリンクで -g オプションを指定して、バイナリーファイルのデバッグ情報を生成します。これにより、インテル® VTune™ プロファイラーは正確なパフォーマンス・データを収集できます。

    • 結果のサイズを小さくするため、discard-raw-data アクションオプションを使用できますが、これにより結果の再ファイナライズができなくなります。

    • インポートされた結果ファイルには、インテル® VTune™ プロファイラーの結果ファイルに含まれるすべてのフィールドが提供されない可能性があるため、レポートで一部のデータが欠落することがあります。

電力解析の結果をインポートしてデータを表示

次のコマンドを実行して、インテル® SoC Watch トレースデータを含むプロジェクトを作成します。

vtune –import <path_to_file> -result-dir <project_folder>

ここで、<project_folder> は、インテル® VTune™ プロファイラー のプロジェクト・ディレクトリーです。例えば、r001 、または結果ディレクトリーへのフルパス。例えば、Linux* では/root/intel/vtune/projects/my_project/r001 など)。

  • <project_folder> は、存在しないフォルダーである必要があります。存在するとエラーになります。

  • 電力解析データファイルの拡張子は、.pwr です。

現在のディレクトリー以外のディレクトリーにプロジェクトを作成するため、プロジェクト名にパスを含めることができます。

インテル® VTune™ プロファイラーが起動して、[プラットフォーム電力解析] ビューポイントでプロジェクトが自動的に開きます。

このコマンドは、Linux* 上の /home/import/r001.tb6 データ収集ファイルをインポートし、同じディレクトリーでバイナリーとシンボル情報を検索します。結果は現在のディレクトリーに生成されます。

vtune -import /home/Import/r001.tb6 -search-dir /home/import/r001hs

インポートしたホットスポットの結果 r001hs から、コールスタック・レポートを生成して、/home/import/r001hs ディレクトリーでバイナリーとシンボル情報を検索します。

vtune -report callstacks -result-dir /home/import/r001hs -search-dir /home/import/binaries

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