インテル® VTune™ プロファイラー・コマンドラインやスタンドアロン・コレクター (SEP コレクター、インテル® SoC Watch コレクター、Linux* Perf コレクターなど) を使用してリモートでパフォーマンス・データを収集した場合、データ (結果またはトレース) をインテル® VTune™ プロファイラー・プロジェクトにインポートしてグラフィカル・インターフェイスで解析できます。
インポートするには:
インポートするデータのインテル® VTune™ プロファイラー・プロジェクトを作成します。
[解析の設定] ウィンドウで、下部にある [ソース/バイナリー検索] ボタンをクリックしてインポートするデータの検索ディレクトリーを指定します。収集されたデータの [ソース/アセンブリー] ビューを開くと、インテル® VTune™ プロファイラーはシンボル解決を行うためバイナリー/ソース検索で設定されたパスを自動的に検索します。
インテル® VTune™ プロファイラーが検索ディレクトリーにアクセスできることを確認してください。例えば、リモート収集したデータをインポートする場合、ソースとバイナリ―をインテル® VTune™ プロファイラーがインストールされているホストシステムにコピーするか、共有ドライブを介してアクセスできるようにします。
次のいずれかの方法で、[インポート] オプションを選択します。
Microsoft* Visual Studio* IDE: インポートする結果を検索するプロジェクトを開き、[ツール] > [Intel® VTune Profiler> [Import Result...] を選択します。
スタンドアロンのインテル® VTune™ プロファイラー GUI: インポートする結果が含まれるプロジェクトを開き メニューボタンをクリックして、 [結果をインポート...] を選択するか、ツールバーの [結果をインポート] ボタンをクリックします。
[インポート] ウィンドウが表示されます。
2 つのオプションのいずれかを選択します。
インテル® VTune™ プロファイラーのコマンドライン・インターフェイスを使用して、リモートシステムでいくつかの収集を実行し (結果のファイナライズの有無にかかわらず)、結果ディレクトリーをホストにコピーしてプロジェクトにインポートできます。
インテル® VTune™ プロファイラー・プロジェクトに結果ディレクトリーをインポートするには:
[インポート] ウィンドウで、[現在のプロジェクトに結果をインポート] オプションを選択します。
[参照] ボタンをクリックして必要なディレクトリーへ移動します。
必要な場合、右の [ソース/バイナリー検索] ボタンをクリックして検索ディレクトリーを表示/変更します。
右の [インポート] ボタンをクリックします。
インテル® VTune™ プロファイラーは、結果ディレクトリーを現在のプロジェクトのフォルダーにコピーし、結果名をプロジェクトのノードとして [プロジェクト・ナビゲーター] に表示します。
結果をコピーする必要がない場合、[結果をコピーする代わりにリンクを介してインポート] オプションを選択します。インテル® VTune™ プロファイラーはこのリンクを介して結果をインポートします。
以下で収集されたパフォーマンス・ファイルをインポートすることもできます。
次の形式をインポートできます。
*.tb6/*.tb7(低レベルの SEP コレクターで収集された生データファイル)
*.perf(Linux* Perf データファイル)
*.csv(事前定義された形式の外部で収集されたデータファイル)
*.pwr(電力解析データを含むインテル® SoC Watch で処理されたファイル)
*.json(プロファイラー・ランタイム・ラッパー (英語) で収集された FPGA パフォーマンス・データ)
プロファイラー・ランタイム・ラッパーで収集された FPGA データは、profile.json ファイルを含むフォルダーごとインポートする必要があります。[インポート] ウィンドウの [ディレクトリーから複数のトレースファイルをインポート] オプションをオンにします。インテル® VTune™ プロファイラーのプロジェクトにトレースファイルをインポートする方法は、以下のセクションを参照してください。
Linux* Perf* ツールによって収集されたイベントベースのサンプリング・データを含む*.perfファイルを・イベントベース・サンプリング・データ:
事前定義コマンドライン・オプションを使用して、Perf 収集を実行します。
アプリケーション解析の場合:
perf record -o <trace_file_name>.perf --call-graph dwarf -e cpu-cycles,instructions <application_to_launch>
プロセッサー解析の場合:
perf record -o <trace_file_name>.perf --call-graph dwarf -e cpu-cycles,instructions <application_to_launch> -p <PID> sleep 15
ここで、-e オプションは、収集するイベントのリストを -e <list of events> として指定します。--call-graph オプションは、サンプルが取得された時点にスレッドのコールスタックを同時に収集することを指定します。利用可能なコールスタック収集オプション (例えば、dwarf) と各種 OS カーネルバージョンでの可用性については、Linux* Perf* のドキュメントを参照してください。
Linux* カーネルでは、バージョン 2.6.31 以降で Perf ツールの Perf API を利用できます。このバージョンよりも古いカーネルで Perf ツールを実行すると、未定義の結果がもたらされたり、クラッシュする可能性があります。詳細は、Linux* Perf のドキュメントを参照してください。
インテル® VTune™ プロファイラー・プロジェクトにトレースファイルをインポートするには:
[インポート] ウィンドウで、[生のトレースデータをインポート] オプションを選択します。
[参照] ボタンをクリックして必要なディレクトリーへ移動します。
複数のファイルをインポートするには、[ディレクトリーから複数のトレースファイルをインポート] オプションを選択します。
プロファイラー・ランタイム・ラッパーで収集された FPGA データは、このオプションを使用して、profile.json ファイルを含むフォルダーをインポートする必要があります。プロファイル・データ生成の詳細については、oneAPI ツールキット向け FPGA 最適化ガイド (英語) を参照してください。
必要な場合、右の [ソース/バイナリー検索] ボタンをクリックして検索ディレクトリーを表示/変更します。
右の [インポート] ボタンをクリックします。
インテル® VTune™ プロファイラーはトレースファイル (または複数のトレースファイルを含むディレクトリー) をプロジェクト・ディレクトリーにコピーして、*.vtune 結果ディレクトリーを作成し、トレースをファイナライズして、現在のプロジェクトにインポートします。インテル® VTune™ プロファイラーで結果を開くと、データを表現するため適用可能なすべてのビューポイントで使用されます。
インポートした結果のサイズを小さくするため、[オプション...] の [全般] で [結果の解決後、生の収集データを削除] オプションを使用して、プロジェクトのディレクトリーからトレースファイルのコピーを削除することを検討してください。スタンドアロン・インターフェイス・メニュー の [オプション...] > [全般] タブを開きます Microsoft Visual Studio* IDE では、[Intel VTune Profiler] ドロップダウン・メニューの [Option] > [General] タブを開きます。このオプションを使用すると結果ファイルのサイズは小さくなりますが、以降ファイナライズできなくなります。
インテル® VTune™ プロファイラーの解析の実行と並行して (サードパーティーのコレクターや独自の収集ツールを使用して) カスタムデータ収集を実行し、収集したデータを *.csv ファイルに変換して、このファイルをインテル® VTune™ プロファイラーのプロジェクトに [CSV からインポート] GUI または -import CLI オプションを使用してインポートできます。インテル® VTune™ プロファイラーの [カスタムコレクター] オプションを使用して、インテル® VTune™ プロファイラーからカスタム収集を直接実行することもできます。