Windows* 上の Hyper-V*、Linux* 上の KVM や VMWare ESXi* などの仮想環境で実行されるターゲットでインテル® VTune™ プロファイラーを使用するようにシステムを設定します。
仮想マシンは次のコンポーネントで構成されます。
ホスト・オペレーティング・システム: 仮想マシンにアクセスするシステム。サポートされるホストシステムは、Linux*、Windows* です。
仮想マシン・マネージャー (VMM) またはクラウド・サービス・プロバイダー: 仮想マシンへのアクセスと管理に使用されるツール。
ゲスト・オペレーティング・システム: VMM を介してアクセスされ、インテル® VTune™ プロファイラーによりプロファイルされるシステム。サポートされるゲストシステムは、Linux*、Windows* です。
ほとんどの場合、インテル® VTune™ プロファイラーはゲスト・オペレーティング・システムにインストールされ、解析はゲストシステムで行われます。ゲストシステムは、パフォーマンス・データを収集する際にシステム・ハードウェアにアクセスできないことがあります。アンコア・イベント・カウンターを必要とするものなど、システム・ハードウェアへのアクセスを必要とする解析タイプは、仮想マシンでは動作しません。
通常、ホスト・オペレーティング・システムは、システム・ハードウェアにアクセスしてパフォーマンス・データを収集しますが、ホストシステムも仮想化されることがあります。そのようなホストシステムでパフォーマンス・データを収集する場合、ホストシステムをゲストシステムと同様に扱い、システム・ハードウェアへのアクセスが制限されることを仮定します。
サポートされるインテル® VTune™ プロファイラーの解析タイプは、VMM によって仮想化されるカウンターによって異なります。VMM のドキュメントを参照して、仮想化カウンターのリストを取得することもできます。
仮想化環境で実行できない解析タイプを実行すると、インテル® VTune™ プロファイラーは警告メッセージを出力します。
インテル® VTune™ プロファイラーは、解析に 2 つのサンプリング・ベースの収集モードを使用します。
通常、このモードでのホットスポット解析タイプは、システム・ハードウェアへのアクセスを必要としないため、サポートされるすべての VMM で動作します。
このモードを使用する解析タイプ (ホットスポットとマイクロアーキテクチャー全般) では、レポートを作成する機能が制限されます。例えば、スタックや呼び出し回数の正確な結果は、プリサイスイベントによってもたらされる情報に依存するため含まれません。プリサイスイベントに依存する解析タイプを実行すると結果は得られますが、収集されたデータは不完全または不正確である可能性があります。つまり、結果はイベントを引き起こした命令を指していない可能性があります。これは、正しいイベントと区別するのが困難である場合があります。
仮想マシン環境で [ハードウェア・イベントベース・サンプリング] モードのパフォーマンス解析を有効にするには、追加の設定が必要です。インテル® VTune™ プロファイラーをインストールしたら、すぐにハイパーバイザーの vPMU を有効にします、
通常、仮想化環境には、最初にブートし VMM がロードされるホスト・オペレーティング・システムと、ゲスト・オペレーティング・システムを実行する仮想マシン (VMM) が含まれます。それぞれ複数の組み合わせがあり、サポートは各コンポーネントによって異なります。
Linux* ホスト |
Windows* ホスト |
|
Linux* ゲスト |
KVM Hyper-V* VMware* |
VMware* |
Windows* ゲスト |
VMware* |
VMware* Hyper-V* |
インテル® VTune™ プロファイラーは、ホストシステムからホストとゲスト OS のプロファイルをサポートします。このタイプの解析は、プレビュー機能として KVM ハイパーバイザーを搭載した仮想マシンでのみ利用できます。