Hyper-V* 仮想化環境でハードウェア・イベントベースのサンプリング解析を有効にするように、Windows* システムを設定します。
インテル® VTune™ プロファイラーは、Hyper-V* 環境でのパフォーマンス・プロファイルをサポートしますが、イベントベース・サンプリング収集にはいくつかの制限があります。そのため、解析を始める前にシステム設定が要件を満たしていることを確認してください。
Hyper-V* 環境でのハードウェア解析では、次のシステム要件を満たしていることを確認します。
インテル® マイクロアーキテクチャー開発コード名 Skylake 以降。
Windows* 10 RS3 オペレーティング・システム (バージョン 1709) 以降。システムバージョンは、winver コマンドで確認できます。
msinfo32 コマンドを実行して Hyper-V* が有効化され実行されていることを確認します。
[システム情報] ダイアログボックスの [システムの要件] で、[仮想化ベースのセキュリティ] が実行中と表示されます。
プロファイルの要件を満たしていないシステムでハードウェア・イベントベース・サンプリング解析を実行する際は、システム設定の Hyper-V* 機能が無効にされていることを確認してください。
Hyper-V* はオプションでデバイスの保護と認証情報の保護というセキュリティー機能をサポートします。どちらか一方もしくは両方が有効な場合、非アーキテクチャー PMU MSR にアクセスすると (ドライバーベースのハードウェア・イベントベース・サンプリング解析に必要)、一般保護例外が発生します。例えば、オフコアが返す MSR とアンコアに関連する MSR は、非アーキテクチャー MSR です。これらのイベントを収集するには、次のようにセキュリティー機能を無効にする必要があります。
実行中のシステムのセキュリティー機能を確認します。
msinfo32 コマンドを実行して、[システム情報] ダイアログを開きます。
[システムの要件] で、[仮想化ベースのセキュリティ] 項目に、[ハイパーバイザーがコードの整合性を強制] や [認証情報] が含まれていることを確認します。
https://www.microsoft.com/en/download/details.aspx?id=53337 (英語) にある Microsoft* DG-CG-Readiness-Tool を実行してこれらのセキュリティー機能を無効にします。
管理者権限で PowerShell* を開き、ツールのインストール・ディレクトリーに移動します。
次のツールを実行します。
.\DG_Readiness_Tool_v2.1.ps1 -Disable -CG -DGシステムを再起動します。
デバイスの保護が無効であることを確認します。ここで、msinfo32 の出力には、ハイパーバイザーによるコードの整合性の強制や資格情報ガードが含まれていてはなりません。