外部コレクターによって提供される間隔または個別のデータを、インテル® VTune™ プロファイラーが提供する通常のデータと関連付けます。
例えば、SoC または周辺デバイス (カメラ、タッチスクリーン、センサーなど) から取得されたデータと解析ターゲットで収集されたインテル® VTune™ プロファイラーのメトリックとの関連性を確認できます。
インテル® VTune™ プロファイラーは、次のようなデータをロードして処理することができます。
開始時間と終了時間を含む間隔データ
カウンターのセットを含むサンプル
データはプロセス ID とスレッド ID に関連付けることもできます。
インテル® VTune™ プロファイラーの結果に外部のパフォーマンス統計を追加するには:
次のいずれかのモードでパフォーマンス・データを収集します。
アプリケーション・モード: ターゲット・アプリケーションで収集した統計を利用して、インテル® VTune™ プロファイラーの解析を補完することができます。例えば、ある実行においてアプリケーションの一部で多数のインスタンスが繰り返し実行され、これらのインスタンスの一部でパフォーマンスの問題が生じた場合、問題が生じている時間フレームをアプリケーションのログファイルから抽出して、データをインテル® VTune™ プロファイラーに提供できます。
カスタム・コレクター・モード: インテル® VTune™ プロファイラーの解析中にアプリケーションから直接統計情報を収集できない (または望まない) 場合、カスタムコレクターを作成するか外部コレクター (Ftrace*、ETW、logcatthat など) を使用してインテル® VTune™ プロファイラーから起動します。このモードを有効にするには、カスタムコレクターを使用するようにインテル® VTune™ プロファイラーの解析タイプを設定し、外部コレクターを開始するコマンドを指定します。
外部で収集されたデータをインテル® VTune™ プロファイラーにインポートするには、次の操作を行います。
収集されたカスタムデータを、事前定義された構造を持つ csv ファイルに変換します。
カスタム・コレクター・モードでは、CSV ファイル形式に必要なホスト名を識別する VTUNE_HOSTNAME 環境変数を使用して、csv 形式でデータを出力するようにコレクターを設定する必要があります。アプリケーション・モードでは、結果の [サマリー] ウィンドウに表示される [コンピューター名] フィールド、または summary コマンドライン・レポートからホスト名を特定できます。
次のいずれかの方法で、csv ファイルをインテル® VTune™ プロファイラーの結果にインポートします。
GUI から:
外部データ収集と並行して起動されたインテル® VTune™ プロファイラーの結果を開きます。
[ターゲット解析] タブ、または [解析タイプ] タブを開きます。
左のコマンドツールバーにある [CSV からインポート] ボタンをクリックします。
[インポートするファイルを選択] ダイアログボックスが表示されます。
必要な csv ファイルに移動して、[開く] をクリックします。同時に複数の csv ファイルをインポートできます。
インテル® VTune™ プロファイラーの結果に csv ファイルをインポートしても、結果のシンボル解決には影響しません。例えば、モジュールとデバッグ情報が利用できないシステムの結果に、csv ファイルを安全にインポートすることもできます。
CLI では、import オプションを使用します。
vtune -r <existing result dir> -import <path to csv file>
インテル® VTune™ プロファイラーは、自身のコレクターと外部アプリケーションで収集されたデータを処理し、[タイムライン] ペイン、[ボトムアップ] ペインなど標準のデータビューでコードのパフォーマンスを統合した図を示します。
カスタムコレクターを自身で開発する場合、VTUNE_DATA_DIR 環境変数を使用してコレクターがインテル® VTune™ プロファイラーの結果ディレクトリーを識別し、そこにカスタム収集の結果を (CSV 形式で) 自動的に保存するようにできます。この場合、外部統計はインテル® VTune™ プロファイラーの結果に自動的にインポートされます。