インテル® System Studio の統合レイヤーと Yocto Project*/Wind River* Linux* およびインテル® VTune™ プロファイラーを設定

Yocto Project* のプロファイル・サポートは非推奨であり、将来のリリースで打ち切られる予定です。

インテル® VTune™ プロファイラーを使用して、Yocto Project* または Wind River* Linux* が動作する組込み Linux* デバイス上でパフォーマンス・データを収集して解析できます。この例は、Yocto Project* 1.8 または Wind River* Linux* がインストールされた組込みデバイス上で、インテル® System Studio の統合レイヤーを使用してパフォーマンス・データを収集するようにインテル® VTune™ プロファイラーを設定する方法を示します。統合レイヤーは製品のインストール・ファイルに含まれています。この手順では、インテル® VTune™ プロファイラー製品のドライバーをターゲットパッケージと統合し、それらを組込みデバイスイメージに含めます。この例では、カーネルへの root アクセスが必要です。

インテル® System Studio の統合レイヤーのインストール

必要条件: ホストシステムにインテル® System Studio をインストールします。

  1. インテル® System Studio のインストール先から、適切な開発フォルダーに統合レイヤーをコピーします。

    Yocto Project* の場合:

    cp -r <ISS_BASE_DIR>/YoctoProject/meta-intel-iss <YOCTO_HOME>/

    Wind River* Linux* の場合:

    cp -r <ISS_BASE_DIR>/YoctoProject/meta-intel-iss <WR_HOME>/
    説明:
    • <ISS_BASE_DIR>: インテル® System Studio インストールのルートフォルダー。デフォルトは、/opt/intel/system_studio_<version>.x.y/ です。例えば、2019 バージョンのルートフォルダーは /opt/intel/system_studio_2019.0.0/ です。
    • <YOCTO_HOME>: Yocto Project* クローン・ディレクトリーのルートフォルダー。
    • <WR_HOME>: Wind River* Linux* クローン・ディレクトリーのルートフォルダー。
  2. インストール後にスクリプトを実行してレイヤーを登録します。

    Yocto Project* の場合:

    シェルコンソールで、<YOCTO_HOME> フォルダーへ移動して次のコマンドを実行します。

    $ meta-intel-iss/yp-setup/postinst_yp_iss.sh <ISS_BASE_DIR>

    Wind River* Linux* の場合:

    シェルコンソールで、<WR_HOME> フォルダーへ移動して次のコマンドを実行します。

    $ meta-intel-iss/yp-setup/postinst_wr_iss.sh <ISS_BASE_DIR>

インテル® System Studio の統合をアンインストールするには、次の操作を行います。

  1. 適切なスクリプトを実行してアンインストールします。

    Yocto Project* の場合:

    シェルコンソールで、<YOCTO_HOME> フォルダーへ移動して次のコマンドを実行します。

    $ meta-intel-iss/yp-setup/uninst_yp_iss.sh 

    Wind River* Linux* の場合:

    シェルコンソールで、<WR_HOME> フォルダーへ移動して次のコマンドを実行します。

    $ meta-intel-iss/yp-setup/uninst_wr_iss.sh 
  2. meta-intel-iss レイヤーを削除します。

インテル® VTune™ プロファイラーのレシピの追加

  1. bblayer.conf ファイルに wr-iss-<version> へのパスを追加します。次に例を示します。

    vi /path/to/poky-fido-10.0.0/build/conf/bblayers.conf
    BBLAYERS = "$HOME/source/poky/wr-iss-2019\"

    ファイルは次のようになります。

    BBLAYERS ?= " \
      $HOME/source/poky/meta \
      $HOME/source/poky/meta-poky \
      $HOME/source/poky/meta-yocto-bsp \
      $HOME/source/poky/meta-intel \
      $HOME/source/poky/wr-iss-2019 \
      "
  2. conf/local.conf にインテル® VTune™ プロファイラーのレシピを追加します。2 つのレシピ

    intel-vtune-driversintel-vtune-sep-driver が利用可能です。この例では、ホストシステム上のインテル® VTune™ プロファイラー GUI から解析を実行できるように、intel-vtune-drivers が使用されています。

    vi "conf/local.conf"
    IMAGE_INSTALL_append = " intel-vtune-drivers"

    intel-vtune-driversintel-vtune-sep-driver を同時に追加するこはできません。

ターゲット・オペレーティング・システムのビルドとフラッシュ

  1. ターゲットのオペレーティング・システムをビルドします。次に例を示します。

    bitbake core-image-sato
  2. 組込みデバイスへオペレーティング・システムを書き込みます。

リモート解析の設定と実行

ホストシステム上で次に示す手順を使用して、組込みデバイスでの解析を設定し起動します。

  1. RSA キーを使用して、ターゲットへのパスワードなしの SSH アクセスをセットアップします。

  2. 新しいプロジェクトを作成します

  3. [リモート Linux* (SSH)] 解析システムを選択して収集の詳細を指定します

  4. 解析タイプを設定します

  5. 解析を開始します。

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