Windows* ターゲットのパフォーマンス解析にインテル® VTune™ プロファイラーを使用します。
ターゲットのパフォーマンス解析を始める前に、次のことを行う必要があります。
Microsoft* シンボルサーバーを設定して、システム・ライブラリーのデバッグ情報をダウンロードできるようにします。
推奨されるコンパイラーの最適化設定を使用して、リリースモードでターゲットをビルドします。
チューニングによるパフォーマンス向上を比較するため、ベースラインとなるパフォーマンス・データを取得します。
例えば、あるファイルの圧縮にかかる時間を特定するためコードをインストルメントします。タイミングデータを提供するように拡張されたオリジナルのターゲットコードは、パフォーマンスのベースラインとして参照されます。ターゲットコードを変更するたびに、最適化されたターゲットのパフォーマンス・メトリックをベースラインと比較し、パフォーマンスが向上したかどうか確認します。
Microsoft* Visual Studio* IDE に統合されたインテル® VTune™ プロファイラー では、開発環境から直接解析ターゲットを選択してパフォーマンス解析を実行できます。
既存のソリューションで解析ターゲットを選択するには:
[Intel VTune Profiler Results] フォルダーのソリューションを開きます。フォルダーを表示するには、Visual Studio* IDE で [表示] > [その他のウィンドウ] > [Intel VTune Profiler Results] を選択します。
ソリューションに複数のプロジェクトが含まれる場合、対象とするプロジェクトを選択します。
インテル® VTune™ プロファイラー・ツールバーとメニュー項目が有効になります。デフォルトで、インテル® VTune™ プロファイラーは Visual Studio* の設定を引き継ぎ、選択されているプロジェクト向けに生成されたアプリケーションを解析ターゲットとして使用します。プロジェクトを右クリックして、ツールバーの [解析の設定] ボタンを選択して、メニューからターゲットのプロパティーを確認します。デフォルトでは、ターゲットタイプは [アプリケーションを起動] に設定されます。
既存のスランドアロン実行ファイルを選択するには:
Visual Studio* のメニューから、[ファイル] > [開く] > [プロジェクト/ソリューション] を選択します。
[プロジェクトを開く] ダイアログボックスが表示されます。
[Exe プロジェクト ファイル (*.exe)] フィルターを選択し、実行ファイルを選びます。
Visual Studio* ソフトウェアは、実行ファイルを含む単一プロジェクトのソリューションを作成します。インテル® VTune™ プロファイラーの機能は有効になっています。
プロジェクトを右クリックし、 [Intel VTune Profiler version] > [解析の設定] オプションを選択します。
[解析の設定] ウィンドウが表示されます。
下部の [バイナリー/シンボル検索] または [ソース検索] ボタンをクリックして検索ディレクトリーを指定します。デフォルトでは、検索ディレクトリーは Microsoft* Visual Studio* のプロジェクト・プロパティーから継承されます。Visual Studio* でシステム関数の既存のプロジェクト検索ディレクトリーを確認するには、ソリューション・エクスプローラーでプロジェクトを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
収集したデータをファイナライズする際に、インテル® VTune™ プロファイラーはターゲットをサポートするバイナリー (実行形式と動的ライブラリー)、シンボル (例えば、.pdb ファイル)、およびソースファイルを特定の順番で検索するためこのディレクトリーを使用します。インテル® VTune™ プロファイラーは、アプリケーションをビルドしてパフォーマンス・データを収集した後、移動されていない C/C++ プロジェクトのファイルを自動的に検索します。
ソリューションを保存します。
Visual Studio* のバージョンが異なると、ユーザー・インターフェイスも異なる可能性があります。操作法については Visual Studio* のオンラインヘルプを参照してください。
インテル® VTune™ プロファイラーのプロジェクトを作成し、[解析の設定] ウィンドウを開き、[アプリケーションを起動]、[プロセスにアタッチ]、または [システムをプロファイル] のターゲットタイプのいずれかを選択します。例えば、[アプリケーションを起動] ターゲットタイプでは、解析する対象のアプリケーション (必要であれば引数も) を指定する必要があります。
設定が完了したら、右の [どのように] ペインの ボタンをクリックして、解析タイプを選択して実行します。