検索の順番

インテル® VTune™ プロファイラーは、次の順番でバイナリー/シンボル/ソースファイルを検索します。

  1. <result dir>/all ディレクトリー (再帰的)。

  2. インテル® VTune™ プロファイラーの [バイナリー/シンボル検索] ダイアログボックスで定義された、このプロジェクトの追加検索ディレクトリー。

  3. (ローカル収集の場合) 絶対パス。

    リモート収集の場合、インテル® VTune™ プロファイラーはキャッシュ・ディレクトリーでリモートシステムからコピーされたモジュールを検索するか、絶対パスを使用してリモートシステムからモジュールの取得を試みます。

    別のマシンから結果をコピーする場合、結果のファイナライズに必要なすべてのファイル (ソース、シンボル、バイナリー) をコピーする必要があります。

    • バイナリーのパスは結果データファイルに含まれています。

    • シンボルファイルのパスはバイナリーファイルで参照されます。

    • ソースファイルのパスはシンボルファイルで参照されます。

    Linux* では、vmlinux ファイルを検出するため、インテル® VTune™ プロファイラーは次のディレクトリーを検索します。

    • /usr/lib/debug/lib/modules/`uname -r`/vmlinux

    • /boot/vmlinuz-`uname -r`

  4. バイナリーファイルのディレクトリー。

    1. 対応するバイナリーファイルのディレクトリーを検索します。

    2. Windows* では、対応するバイナリーファイルのディレクトリーを検索し、初期の拡張子を持つシンボルファイル名を変更します (例えば、app.dll + app_x86.pdb -> app.pdb)。

    3. Linux* では、対応するバイナリーファイルのディレクトリーの .debug サブディレクトリーを検索します。

  5. (Windows* の場合) Microsoft* Visual Studio* 検索ディレクトリー。すべてのディレクトリーは再帰的でないと見なされます。ディレクトリーは、収集時に選択されたビルド設定とプラットフォームに固有のものです。

  6. システム・ディレクトリー。

    Windows*:

    • バイナリーファイル: %SYSTEMROOT%\system32\drivers (非再帰)

    • シンボルファイル:

      • 環境変数 _NT_SYMBOL_PATH で指定されるすべてのディレクトリー (非再帰)。シンボルサーバーのパスは、ステップ 2 と同様に使用できます。

      • srv*%SYSTEMROOT%\symbols (シンボルサーバーのパスとして扱われます)

      • %SYSTEMROOT%\symbols\dll (非再帰)

    Linux*:

    • バイナリーファイル: 検索対象のファイルがパスと拡張子を持たない単純な名前のみである場合、次のディレクトリーを検索する前に .ko 拡張子が追加されます。

      1. /lib/modules (非再帰)

      2. /lib/modules/`uname -r`/kernel (再帰的)。

    • シンボルファイル:

      • /usr/lib/debug (非再帰)

      • /usr/lib/debug に対応するバイナリーファイルへのパスを追加されます (例えば、/usr/lib/debug/usr/bin/ls.debug)

    • ソースファイル:

      • /usr/src (非再帰)

      • /usr/src/linux-headers-`uname -r` (非再帰)

ソースビューなど、特定の操作に必要なファイルが見つからない場合、ファイルの場所を指定するウィンドウが表示されます。

インテル® VTune™ プロファイラーは、自動的に <result dir>\all ディレクトリーといくつかのシステム・ディレクトリーを再帰的に検索します (Linux* のみ)。プロジェクトの設定で指定した追加ディレクトリーは、非再帰的に検索されます。

  1. 非再帰ディレクトリーでは、インテル® VTune™ プロファイラーはファイルパスの一部を指定したディレクトリーとマージしてパスを検索します。例えば、Linux* で /aaa/bbb/ccc/filename.ext ファイルは次のように検索されます。

    /specified/search/directory/aaa/bbb/ccc/filename.ext

    /specified/search/directory/bbb/ccc/filename.ext

    /specified/search/directory/ccc/filename.ext

    /specified/search/directory/filename.ext

  2. 再帰的ディレクトリーでは、インテル® VTune™ プロファイラーは非再帰ディレクトリーと同じパスを検索し、さらに、すべてのサブディレクトリー内を最も深いレベルまで検索します。次に例を示します。

    /specified/search/directory/subdir1/filename.ext

    /specified/search/directory/subdir1/sub…subdir1/filename.ext

    ...

    /specified/search/directory/subdir1/sub…subdirN/filename.ext

    ...

    /specified/search/directory/subdirN/filename.ext

  3. Windows* のシンボルサーバーのパスには、製品によって提供される symsrv.dll が使用されます。カスタム symsrv.dll はサポートされていません。

関連情報