Android* ターゲットのサンプリング・ドライバーのビルドとインストール

インテルが提供する SDV 用のリファレンス・ビルドを含む、一部の Android* システムで必要なドライバーは、/lib/modules または /system/lib/modules にプレインストールされています。ドライバーがこれらのディレクトリーに含まれていない場合、コマンドラインから手動でビルドする必要があります。オプションで、ドライバーを Android* ビルドに統合して、オペレーティング・システムの構築時にドライバーをビルドしてインストールすることもできます。

Android* ではドライバーの署名が必要です。Android* カーネルがビルドされるたびにランダムな秘密/公開鍵が生成されます。ドライバーは、ロードされるランダムな秘密鍵で署名されている必要があります。ドライバー (socperf2_x.kopax.kosep4_x.ko および vtsspp.ko) は同じ鍵で署名され、Android* ターゲットシステムにインストールされているカーネルヘッダー/ソース向けにコンパイルされている必要があります。

インテル® VTune™ プロファイラーには、Linux* ホストシステムで新しいドライバーをビルドして、ターゲットの Android* システムにインストールするオプションがあります。これはデフォルト動作ではなく、適切なカーネルヘッダー/ソースと署名鍵を提供する場合にのみ作用します。例えば、インテル® VTune™ プロファイラーでは、PMU ドライバーのビルドに --with-drivers オプションを使用し、カーネルヘッダー/ソースツリーのパスを設定するため --kernel-src-dir オプションを使用します。

ホスト Linux* システムでサンプリング・ドライバーをビルドするコマンド

<install-dir>/bin{32,64}/vtune-androidreg.sh --package-command=build --with-drivers --kernel-src-dir=/ path /to/configured/kernel/sources [--jitvtuneinfo=jit|src|dex|none]

Linux* ホストからサンプリング・ドライバーをインストールするコマンド

<install-dir>/bin{32,64}/vtune-androidreg.sh --package-command=install --with-drivers --kernel-src-dir=/ path/to/configured/kernel/sources [--jitvtuneinfo=jit|src|dex|none]

ドライバーのビルド後に署名するコマンド

通常、ドライバーをビルドする際に、鍵を所有するカーネルソースを利用できる場合、インテル® VTune™ プロファイラーはドライバーを自動的に署名します。それ以外は、次のコマンドを使用して手動でドライバーを署名します。

$KERNEL_SRC/source/scripts/sign-file CONFIG_MODULE_SIG_HASH $KERNEL_SRC/signing_key.priv $KERNEL_SRC/signing_key.x509 driver.ko

CONFIG_MODULE_SIG_HASH 値は、$KERNEL_SRC/.config ファイルから抽出されます。

ターゲット向けにカーネルがビルドされたときに、そのシステムで生成された署名鍵が必要になります。

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