インテル® VTune™ プロファイラーで解析を始める前に、Android* アプリケーションが要件を満たしてコンパイルされていることを確認してください。
パフォーマンス解析は、最適化されたバイナリーとサンプルをソースコードに関連付けるのに必要なシンボルがある場合にのみ有用です。次の設定を行います。
リリースレベルの設定でコードをコンパイルします (例えば、GCC では /O0 設定を使用しません)。
Application.mk で APP_OPTIM を debug に設定してはなりません (この設定は、コンパイラーがバイナリーをビルドする際に /O0 によって最適化が無効になります)。
ルート以外のデバイスでパフォーマンス解析 (ホットスポット) を実行するには、AndroidManifest.xml で debuggable 属性を true に設定してコードをコンパイルします。
アプリケーションがデバッグ可能である場合 (android:debuggable="true")、デフォルトの設定は release の代わりに debug になります。APP_OPTIM を release に設定して、この設定をオーバーライドすることを忘れないでください。
デフォルトでは、JNI を使用する Android* アプリケーションの Android* NDK ビルドプロセスは、シンボル情報を含む .so ファイルを生成します。
シンボルとバイナリーは、[ApplicationProjectDir]/obj/local/x86 にあります。
ストリップされたバイナリーは、.apk ファイルを介してターゲット Android* システムの [ApplicationProjectDir]/libs/x86 にインストールされます。このバージョンのバイナリーをインテル® VTune™ プロファイラーで使用してもソースを検出できません。ただし、ストリップされたバイナリーをターゲットシステム上で実行してデータを収集し、後にシンボルを含むバイナリーを使用して解析を行うことができます (バイナリーが完全に同一である場合)。
インテル® VTune™ プロファイラーは、データの収集を完了すると、デバイスから (シンボルがストリップされた) .so ファイルをコピーします。これにより、サンプルをアセンブリー・コードに関連付ける基本的な機能を使用できます。
アプリケーションに基本的なインストルメンテーションを追加して、ITT API を使用するパフォーマンス・データの収集を制御します。