Android*、Windows*、または Linux* プラットフォームの電力消費を解析するには、インテル® SoC Watch コレクターを実行して、インテル® VTune™ プロファイラーで結果を表示します。
インテル® VTune™ プロファイラーが提供するデータの視覚化とインテル® SoC Watch によって生成される詳細レポートを使用して、ユーザーはシステムの消費電力を測定、デバッグ、および最適化できます。データ収集は、インテル® VTune™ プロファイラーがインストールされているシステム、またはリモート・ターゲット・システムで実行できます。
必要条件: インテル® SoC Watch コレクターがターゲットシステムにインストールされていること。環境設定の手順については、ターゲットシステムのオペレーティング・システムに対応するインテル® SoC Watch のリリースノートの「Installation」の節を参照してください。最新のインテル® SoC Watch のドキュメントは、インテル® デベロッパー・ゾーンのサイト (英語) から入手できます。インテル® SoC Watch パッケージを展開した後、製品ドキュメント・ディレクトリーにターゲットシステムのコピーを見つけることもできます。
電力使用量を解析するシナリオを設定し、インテル® SoC Watch を使用してデータ収集を実行します。これには、インテル® VTune™ プロファイラーにインポートできる結果ファイルへの書き込みオプション (-f vtuneを使用する場合のデフォルトモード) です。データ収集は、アイドル状態のシステムでも、収集前または収集中の任意の時点で開始されたワークロードと同時に実行することができます。
次の例は、1 分間収集を実行するには (-t 60) 、CPU が低電力状態で費やした時間データを収集し (-f cpu-cstate)、トレースデータを含め (-m)、レポートを指定するディレクトリーとファイル名で保存します (-o results/test)。
socwatch -t 60 -f cpu-cstate -m -o results/test -r vtune
インポートされたファイルは、test.pwr。
オプションおよび収集できる各種メトリックの詳細は、『インテル® SoC Watch ユーザーガイド』 (Linux* と Android* (英語) | Windows* (英語)) の「Getting Started」を参照してください。
同時に収集する必要がある複数の機能 (メトリック) を指定する短縮形として、機能グループ名を使用します。例えば、-f sysは、CPU、GPU、およびデバイスの低電力の常駐状態、CPU の温度と周波数、メモリー帯域幅など、一般に使用される各種メトリックを収集します。
レポートを生成するには、コマンドラインで --help オプションを使用して、システムで収集可能なすべてのメトリック (関数と機能グループ名の下にある)、およびデータ収集とレポートを制御するそのほかのオプションを検討します。
リモート・ターゲット・システムで実行している場合、インポートファイルをインテル® VTune™ プロファイラーがインストールされているシステムにコピーします。インポートファイルは、(*.pwr)拡張子を持ち、コマンド例からは results/test.pwr のように指定します。
インテル® VTune™ プロファイラー起動します。
プロジェクトを開く か、作成 します。
ツールバーの [結果をインポート] ボタンをクリックして、ターゲットシステムからコピーしたインポートファイルを参照します。
インポートが完了すると、[プラットフォーム電力解析] ビューポイントが自動的に開きます。