サンプリング間隔

インテル® VTune™ プロファイラーがそれぞれのサンプルの収集を開始する前に待機するウォールクロック時間 (サンプリング間隔) を設定します。

これは、サンプルのターゲット数および値後のサンプル (SAV) を計算するために使用されます。長時間のプロファイルや大きな結果を生成するプロファイルでは、サンプリング間隔を大きくすると良いでしょう。一般に、収集される結果サイズは、持続時間、スレッドとコアカウント、選択された解析タイプ、追加の収集 knob、およびアプリケーションの動作などの要因によって異なります。

次の手順でデフォルトのサンプリング間隔を変更します。

  1. インテル® VTune™ プロファイラー・ツールバーの (スタンドアロン GUI)/ (Visual Studio* IDE) [解析の設定] ボタンをクリックします。
  2. [どのように] ペインから事前定義解析タイプを選択するか、カスタム解析タイプを作成します。
  3. [CPU サンプリング間隔 (ミリ秒)] フィールドに必要な間隔値を指定します。

    ユーザーモード・サンプリングとトレースタイプで、1 から 1000 の間の数 (ミリ秒) を指定します。デフォルト: 10ms。ハードウェア・イベントベース・サンプリング・タイプでは、0.01 から 1000 の間の数を指定します。デフォルト: 1ms。

    ハードウェア・イベントベース・サンプリング・タイプでは、サンプリング間隔は単純な SAV 乗数として機能し、1ms のデフォルトの間隔値は SAV をそのままにします。サンプリング間隔を 0.1 ms にすると、すべてのイベントの SAV 値を 10 で除算するため、オーバーフローの頻度が 10 倍高くなります。サンプリング間隔を 10 ms にすると、すべてのイベントの SAV 値を 10 で乗算するため、オーバーフローの頻度が 10 分の 1 になります。

適切なサンプリング間隔を決定するには、収集時間、プロセッサーの速度、およびソフトウェアの活動量を考慮する必要があります。例えば、サンプリング時間が 10 分を超える場合、サンプリング間隔を 50 ミリ秒に増やすことを検討してください。これにより、割り込みの回数と収集されディスクに書き込まれるサンプル数が減少します。サンプリング間隔が小さいと、多くのサンプルが収集されディスクに書き込まれます。

ユーザーモード・サンプリングおよびトレース収集のサンプリング間隔の最小値は、システムによって異なります。

Xen* ハイパーバイザーで実行されるターゲット上で、ドライバーを使用しない Perf ベースのデータ収集を行う場合、インテル® VTune™ プロファイラーはサンプリング間隔を 0 に設定して、Perf サンプリング間隔に従います。この設定は、ハイパーバイザー環境でより正確なパフォーマンス統計をもたらします。

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