収集のオーバーヘッドを発生させ、結果サイズを大きくする、インテル® VTune™ プロファイラーの設定オプションを調査します。
必要に応じて、事前定義された解析設定を編集するか新しいカスタム解析タイプを作成して、これらのオプションを無効化、または変更することを検討してください。
ホットスポット解析を選択すると、ユーザーモード・サンプリング (高いオーバーヘッド) とハードウェア・イベントベース・サンプリング (低いオーバーヘッド) のどちらかを選択できます。右側の [オーバーヘッド] 分布図は設定に応じて調整され、それぞれの設定が収集のオーバーヘッドにどのように影響するかを示します。
このオプションは、ハードウェア・イベントベース・サンプリング収集のスレッド・コンテキスト・スイッチの収集を有効にし、カスタム・ハードウェア・イベントベース解析の設定で使用できます。
カスタム解析のオプションで無効化/変更するには:
GUI から:
[解析の設定] ウィンドウ > [どのように] ペインで、[実行する解析タイプを選択] ボタンをクリックして、[カスタム解析] > [作成したカスタム解析] タイプを選択します。
カスタム解析の設定で、[コンテキスト・スイッチを収集] オプションを無効にします。
CLI から:
コマンドラインで、-knob enable-stack-collection=false オプションを使用します。次に例を示します。
vtune -collect-with runsa -knob enable-stack-collection=false -knob event-config=CPU_CLK_UNHALTED.REF_TSC:sa=1800000,CPU_CLK_UNHALTED /home/test/sample
このオプションは、インテル® VTune™ プロファイラーがそれぞれのサンプルの収集を開始する前に、待機するウォールクロック時間を設定します。サンプリング間隔が小さいと、多くのサンプルが収集されディスクに書き込まれます。サンプリング間隔の最小値はシステムによって異なります。
シングル CPU のシステムでは 10 ミリ秒
マルチコア CPU のシステムでは 15 ミリ秒
サンプリング間隔の値を無効化または変更するには、次の操作を行います。
GUI から:
[解析の設定] ウィンドウ > [どのように] ペインで、[実行する解析タイプを選択] ボタンをクリックして解析タイプを選択します。例えば、[ホットスポット] と [ハードウェア・イベントベース・サンプリング] モードを使用など。
[CPU サンプリング間隔 (ミリ秒)] オプションに必要な値を指定します。
CLI から:
コマンドラインで、-knob sampling-interval=<value> オプションを使用します。次に例を示します。
vtune -collect-with runss -knob sampling-interval=100 -knob cpu-samples-mode=stack -knob signals-mode=stack -knob waits-mode=stack -knob io-mode=stack /home/test/sample
このオプションは、ハードウェア・イベントベース・サンプリング収集で処理する生のスタックサイズ (バイト単位) を指定します。ゼロは無制限のサイズを意味します。指定できる値は、0 から 2147483647 の間の整数値です。
このオプションを無効化/変更するには:
GUI から:
[解析の設定] ウィンドウ > [どのように] ペインで、[実行する解析タイプを選択] ボタンをクリックして、[カスタム解析] > [作成したカスタム解析] タイプを選択します。
カスタム設定で、[スタックサイズ (バイト)] 値を減らします。
CLI から:
コマンドラインで、-stack-size オプションを使用します。次に例を示します。
vtune -collect-with runsa -knob enable-stack-collection=true -knob stack-size=8192 -knob enable-call-counts=true -app-working-dir /home/samples/nqueens_fortran -- /home/samples/nqueens_fortran/nqueens_parallel