タイムライン・ビューの管理

インテル® VTune™ プロファイラーの [タイムライン] ペインで利用できる、フィルター処理、ソート、およびグループ化のメカニズムについて説明します。

次の機能を利用して、[タイムライン] ペインを管理できます。

説明

操作

プログラム単位でデータをグループ化

グループ化レベルを選択するには、タイムラインのグループ化メニューを使用します。

グループ化レベルは解析タイプに依存します。選択したグループは、[タイムライン] ペインに表示されるメトリックに影響します。選択したグループでサポートされないメトリックは、[タイムライン] ビューに表示されず、それに対応して凡例 (レジェンド) が更新されます。

データをソート

(解析タイプに応じて) スレッド/コア/CPU リストを右クリックし、[ソート] コンテキスト・メニューからソートタイプを選択します。

  • [行開始時間] はスレッドの生成時間で行をソートします。

  • [行ラベル] は行をアルファベットでソートします。

  • <メトリック> は、選択されたビューポイントで収集したパフォーマンス・メトリック (CPU 時間、ハードウェア・イベント・カウントなど) で行をソートします。

  • 昇順では、上記で選択したカテゴリーでプログラム単位が昇順にソートされます。

  • 降順では、上記で選択したカテゴリーでプログラム単位が降順にソートされます。

行の並べ替え

行を選択してクリックしたまま目的の位置までドラッグします。SHIFT キーを押しながら連続した複数の行を選択します。CTRL キーを押しながら不連続の複数の行を選択します。

データをフィルター処理

プログラム単位を選択し、右クリックしてコンテキスト・メニューから項目のフィルターインまたはフィルターアウトを選択します。デフォルト表示に戻るには [すべてのフィルターを解除] オプションを選択します。

ズームインして特定のグラフ領域に注目

  1. ドラッグ・アンド・ドロップして、注目する範囲を選択します。

  2. 右クリックして、コンテキスト・メニューから [選択範囲をズームイン] を選択します。

タイムライン表示を元に戻すには、右クリックして [ズームを元に戻す] を選択します。(数回のズーム操作の後などに) タイムラインを実行時間全体に戻すには、右クリックしてコンテキスト・メニューから [ズームをリセット] を選択するか、タイムライン・ツールバーの [ズームをリセット] ボタンをクリックします。

タイムラインをズームイン/ズームアウト

タイムライン・ツールバーの [ズームイン]/ [ズームアウト] ボタンをクリックします。

項目の高さを変更

右クリックしてタイムラインのコンテキスト・メニューから、[項目の高さを変更] オプションを選択してモードを選びます。

  • [最小] モードでは、利用可能なすべての行 (プロセスやスレッドなどのプログラム単位に相当) をタイムライン領域に表示し、グラデーションの塗りつぶしでメトリックのデータを表します。このモードは、スクロールバーを使用しないですべてのデータをコンパクトに表示するため、複数のプロセスやスレッドを参照する結果では便利です。これは、ハイエンドの並列アプリケーションで一般的な大きな値の参照と、ズーム/フィルター処理が必要な十分に活用されていないアプリケーションのフェーズと領域を識別するのに役立ちます。

    ピクセルよりも多くの行がある場合、複数の行でピクセルを共有できます。その場合、ピクセルは最大値を示します。グラフのオブジェクトにカーソルを移動すると、ピクセルに割り当てられているすべての行が個別に表示されます。ウィンドウのサイズを変更すると、タイムラインが再描画されピクセルは再共有されます。

    データが存在する場合、アクティブな範囲は色分けされます。ピクセルに関連付けられるデータが多いほど、描画に使用される色が濃くなります。それ以外のバーは黒の背景色で表示されます。

    階層データでは、[最小] モードは上位レベルで集計された階層の最終レベルのタイムライン・データを示します。例えば、[プロセス/スレッド] でグループ化した場合、プロセスごとに集計されたスレッドデータが表示されます。グラフの要素にカーソルを移動すると、階層全体が表示されます。

    最小表示モードは、HPC パフォーマンス特性のビューポイントでのみ使用できます。

  • 通常モードでは、通常の高さ (およそ 16-18px) が使用されます。このモードでは、グラフ、時間マーカー、行 ID (スレッド)、および遷移が表示されます。行は並べ替えできます。

  • [最大] モードでは、最大の高さ (およそ 35-18px) が使用されます。このモードでは、入れ子になったタスクのグラフ、時間マーカー、行 ID (スレッド)、および遷移が表示されます。行は並べ替えが可能で、高さも手動で調整できます。

時間スケールで測定単位を変更

右クリックして [時間スケールを表示] オプションを選択し、次の値から選択します。

  • 経過時間 (デフォルト)

  • OS タイムスタンプ

  • CPU タイムスタンプ

ソースビューを開く

遷移/待機をダブルクリックします。インテル® VTune™ プロファイラーは [ソース] を開くか、シンボル情報が利用できない場合は [アセンブリー] ペインを開いて、対応する待機/シグナル呼び出しサイトをハイライト表示します。

選択をほかのペインと同期

注目するスレッド/モジュールを選択します。インテル® VTune™ プロファイラーは、[ボトムアップ] および [トップダウン・ツリー] ペインで選択した項目に対応するプログラム単位 (関数など) を自動的にハイライト表示します。

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