[複数実行を許可] オプションは、[解析の設定] ウィンドウの [何を] ペインの [高度] セクションにあります。このオプションはデフォルトで無効です。そのため、インテル® VTune™ プロファイラーはイベントの多重化を使用して、一度の実行でデータを収集します。この手法は収集したデータの精度を低下させます。そのため、インテル® VTune™ プロファイラーは次の式を使用して収集したイベント数を計算します。イベント= 設定値後のサンプル (SAV) * サンプル。しかし、イベントの多重化が有効にされると、式は次のようになります。イベント= 設定値後のサンプル * サンプル * イベント・グループ・カウント。ここで、イベント・グループ・カウントは、収集中に使用された異なるイベントのグループ数です。イベント・グループ・カウントの多重化は、インテル® VTune™ プロファイラーが 1 つのイベントグループのみのイベントを収集する際に、隙間を埋める経験則に基づいて導入されます。
例えば、3 つのイベントグループ A、B、そして C のあると想定します。イベント A1 はグループ A にあります。アプリケーションの実行中、インテル® VTune™ プロファイラーは各グループのイベントを収集する際に同じ時間を費やします。グループ A を解析する間、イベント A1 は SAV 10,000 で 10 サンプルがカウントされましたが、アプリケーションでは A1 サンプルは行われませんでした。この場合、正確な結果は 100,000 イベント (10,000 * 10) です。しかし、インテル® VTune™ プロファイラーは、結果のイベント数を 100,000 * 3 (A、B, および C グループ) = 300,000 として報告します。
[複数実行を許可] オプションをオフにして、イベントグループごとに個別にデータ収集を実行します。これは、収集されたイベントに関する正確なデータを提供します。