インテル® VTune™ プロファイラーで Windows* 上のターゲット・アプリケーションをプロファイルする際に、UI が応答しない、またはツールがクラッシュする問題が発生した場合、以下に示す提案により根本的な原因が明らかになることがあります。これらのシナリオが利用環境に当てはまるか確認してください。さらにサポートが必要な場合は、インテルのサポートチームに連絡してください。
インテル® VTune™ プロファイラーは Windows* システムで問題なく動作します。OS のアップデート後に、インテル® VTune™ プロファイラーが特定の解析タイプでクラッシュしたり、ほかの解析タイプが利用できなくなったりします。
インテル® VTune™ プロファイラーの最新バージョンの対応が、Windows* の最新バージョンより 1 つ遅れている場合があります。Windows* アップデートに含まれる変更により、インテル® VTune™ プロファイラーのドライバー、特にハードウェア・イベントベース・サンプリング (HEBS) 収集用のスタック・サンプリング・ドライバーと互換性が保たれなくなる場合があります。Windows* アップデートを適用するたびに、インテル® VTune™ プロファイラーを最新のバージョンに更新するのが理想的です。関連するすべてのドライバーがインストールされていることを確認します。
インテル® VTune™ プロファイラーが対応しない Windows* にインストールしても、インストーラーが互換性のないドライバーをインストールすることはありません。これにより HEBS とスタック収集は無効になります。ただし、ユーザーモード・サンプリングを使用したホットスポットやスレッド解析は実行できる可能性があります。Windows* をサポートされていないバージョンにアップデートすると、ユーザーモード・サンプリング収集で利用できないドライバーにアクセスしようとして、インテル® VTune™ プロファイラーがクラッシュする原因になることがあります。
インテル® VTune™ プロファイラーのドライバーに影響するドライバーの競合により BSOD が発生することがあります。
インテル® VTune™ プロファイラーのドライバーとグラフィックスまたはサードパーティーのドライバー間で競合が発生する場合があります。これは、インテル® VTune™ プロファイラーのドライバーが古い場合に起こる可能性があります。
シンボル解決中に、インテル® VTune™ プロファイラーが何の反応もなくストールまたはハングします。
これにはいくつかの理由がありますが、収集およびファイナライズでインテル® VTune™ プロファイラーがハングしている可能性があります。
ファイナライズでシンボル解決が行われると、インテル® VTune™ プロファイラーは、巨大な .pdb ファイルを取得して処理しなければならないことがあります。Microsoft* Visual Studio* を使用する場合、インテル® VTune™ プロファイラーは、Visual Studio* の設定を使用して、シンボルファイルおよびインテルの設定で指定された追加のパスを検索します。ただし、インテル® VTune™ プロファイラーがシンボルサーバーを参照する場合、解決の更新を待機するため速度が低下します。.pdb ファイルのサイズが大きすぎると、インテル® VTune™ プロファイラーがストールまたはハングする可能性があります。
ウィルススキャナーや同期/バックアップ・ユーティリティーなどのプロセスには、インテル® VTune™ プロファイラーのデータ収集とファイナライズを妨げるものがあります。ウィルススキャナーは、インテル® VTune™ プロファイラーがスレッド化などのソフトウェア・ベースの解析タイプに使用するプロセスで問題を引き起こす可能性があります。一部の同期ユーティリティーでは、インテル® VTune™ プロファイラーがバックアップ処理を行っている際にユーティリティーのバックアップが開始されると、ファイナライズに失敗することがあります。
インテル® VTune™ プロファイラーは、収集操作中にクラッシュします。
インテル® VTune™ プロファイラーが特権プロセスまたはサービスプロセスをインストルメント/接続しようとすると、クラッシュする可能性があります。
インテル® VTune™ プロファイラーは、特定の状況下でデータ収集を行わないことがあります。
特定のアクションにより、データ収集が失敗する可能性があります。次の提案が有効であるか確認してください。
問題 | 推奨事項 |
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スレッド化解析でユーザーモード・サンプリングが遅すぎるか、オーバーヘッドが大きすぎます。 |
ハードウェア・イベントベース・サンプリング (HEBS) で [コンテキスト・スイッチを収集] を有効にしてスレッド化解析を実行します。これにより、スレッドの動作を理解するのに必要なコンテキスト・スイッチに関するデータが提供されます。 |
HEBS と [スタックを収集] が有効になっていると、ホットスポット解析が行えません。 |
[スタックを収集] を無効にします。ホットスポットをスタックと関連付けるには、[ユーザーモード・サンプリング] を有効にして、別のホットスポット解析を実行します。 |
実行中のプロセスにアタッチすると、インテル® VTune™ プロファイラーがハングまたはクラッシュします。 |
インテル® VTune™ プロファイラーを [ポーズして開始] でアプリケーションを実行します。アプリケーションが注目するコード領域に到達したらデータ収集を再開します。 |
インストルメントとトレース・テクノロジー (ITT) API を使用すると、データ収集がクラッシュします。 |
カスタム解析タイプを作成します。[ユーザータスク、イベントおよびカウンターを解析] オプションを無効にします。API がクラッシュの原因であるか切り分けます。 |
このトピックで説明される内容は、一部のクラッシュまたはストールを解決するのに役立ちます。問題が解決しない場合は、以下にお問い合わせください。
カスタマーサポート (英語) に問い合わせてください。
アナライザー向けの開発者フォーラム (英語) に問い合わせてみましょう。
インテル® VTune™ プロファイラーのリリースノート (英語) で問題が解決されているか確認してください。