インテル® VTune™ Amplifier 2018 ヘルプ
インテル® VTune™ Amplifier のコレクター (SEP コレクターやインテル® SoC Watch コレクターなど)、または Linux* Perf コレクターでリモート収集したパフォーマンス・データを、インテル® VTune™ Amplifier のプロジェクトにインポートして、グラフィカルまたはコマンドライン・インターフェイスでデータを表示します。
現在、次のデータ形式のファイルをインポートできます。
*.tb6/*.tb7 (低レベルの SEP コレクターで収集された生のサンプリング・データ・ファイル)
*.perf (Perf データファイル)
*.csv (事前定義された形式の外部データ収集ファイル)
*.pwr (Android* または Linux* で収集された Energy analysis (電力解析) データとインテル® SoC Watch で処理されたファイル)
*.sww1 (Windows* で収集された電力解析データとインテル® SoC Watch ファイル)
Linux* Perf ツールで収集された *.perf イベントベース・サンプリング・データをインポートする前提条件:
事前定義コマンドライン・オプションを使用して、Perf 収集を実行します。
アプリケーション解析の場合:
>perf record -o <trace_file_name>.perf --call-graph dwarf -e cpu-cycles,instructions <起動するアプリケーション>
プロセッサー解析の場合:
>perf record -o <trace_file_name>.perf --call-graph dwarf -e cpu-cycles,instructions <起動するアプリケーション> -p <PID> sleep 15
ここで、-e オプションは、-e <イベントのリスト> のように、収集するイベントリストを指定します。--call-graph オプション (任意) は、サンプリングが行われた時のスレッドコールスタックとともに、収集されるサンプルを構成します。Linux* Perf のドキュメントで利用可能なコールスタック収集オプション (例えば、dwarf など) と、それが異なる OS カーネルのバージョンで利用可能であるか確認してください。
Linux* カーネルは、バージョン 2.6.31 から Perf ツールに Perf API を公開しています。これ以前のバージョンで Perf ツールを実行すると、未定義の結果となるか、クラッシュする可能性があります。詳細は、Linux* Perf のドキュメントをご覧ください。
インテル® VTune™ Amplifier GUI からプロジェクトにファイルをインポートするには:
インポートしたデータのシンボル情報を解決するには、現在のプロジェクトに検索ディレクトリーを追加します。検索ディレクトリーを確認/変更するには、ツールバーの [Configure Project... (プロジェクトの設定)] ボタンをクリックして、右にある [Binary/Symbol Search (バイナリー/シンボル検索)] または [Source Search (ソース検索)] ボタンをクリックします。
インポートしたデータのサイズを減らすため、[Remove raw collector data after resolving the result (結果を解決後生のコレクターデータを削除)] オプションの利用を検討してください。このオプションには、[Options...]> [Intel VTune Amplifier version] > [General (全般)] タブ (スタンドアロン・インターフェイス・メニュー ) または、[ツール] > [オプション]> [Intel VTune Amplifier version] > [General] タブから (Microsoft* Visual Studio* IDE) アクセスできます。このオプションは結果ファイルのサイズを小さくしますが、将来結果を再ファイナライズできなくなります。
カスタムデータ収集 (サードパーティーのコレクターや独自の収集ユーティリティーを使用) は、インテル® VTune™ Amplifier の解析と並行して実行でき、収集したデータを *.csv ファイルへ変換後、このファイルを [Import from CSV (CSV からインポート)] GUI オプションまたは、-import CLI オプションを使用して、インテル® VTune™ Amplifier のプロジェクトにインポートします。また、カスタム収集をインテル® VTune™ Amplifier から直接実行するため、[Custom collector (カスタムコレクター)] オプションを使用することもできます。