インテル® VTune™ Amplifier 2018 ヘルプ
サンプリング間隔とは、インテル® VTune™ Amplifier が各サンプルを収集する前に待機するウォールクロック時間を表します。
サンプリング間隔は、ターゲットのサンプル数と Sample After value (SAV) を基に計算されます。サンプリングの間隔を大きくすることで、長時間のプロファイルや大きな結果ファイルを生成するプロファイルに役立ちます。一般に、収集される結果のサイズは、期間、スレッド、およびコア数といった要因、選択されている解析タイプ、追加の収集スイッチ、およびアプリケーションの振る舞いによる影響を受けます。
次のいずれかのオプションを使用して、デフォルトのサンプリング間隔を変更できます。
適切なサンプリング間隔を決定するには、収集の継続期間、プロセッサーの速度、ソフトウェア・アクティビティーの量を考慮してください。例えば、サンプリングの継続期間が 10 分以上の場合、サンプリング間隔を 50 ミリ秒に増やすと良いでしょう。これにより、割り込みの回数、収集されるサンプルの数、ディスクへの書き込みが減ります。サンプリング間隔を短くすると、収集されるサンプルの数とディスクへの書き込みは増えます。
ユーザーモード・サンプリングとトレース収集の最小のサンプリング間隔の値は、システムに依存します。
シングルコア CPU の Windows* システムの場合 10 ミリ秒
マルチコア CPU の Windows* システムの場合 15 ミリ秒
Linux* カーネル 2.4 では 10 ミリ秒
Linux* カーネル 2.6 以降では 1、2、4 ミリ秒 (ベンダーにより異なる)
Xen Hypervisor* 上のターゲットで実行されるドライバーを必要としない Perf ベースのデータ収集では、インテル® VTune™ Amplifier は自動的にサンプリング間隔を 0 に設定し、Perf サンプリング間隔に切り替えます。この設定は、Hypervisor* 環境でより高精度のパフォーマンス統計を提供します。