インテル® VTune™ Amplifier 2018 ヘルプ

サンプリング間隔

サンプリング間隔とは、インテル® VTune™ Amplifier が各サンプルを収集する前に待機するウォールクロック時間を表します。

サンプリング間隔は、ターゲットのサンプル数と Sample After value (SAV) を基に計算されます。サンプリングの間隔を大きくすることで、長時間のプロファイルや大きな結果ファイルを生成するプロファイルに役立ちます。一般に、収集される結果のサイズは、期間、スレッド、およびコア数といった要因、選択されている解析タイプ、追加の収集スイッチ、およびアプリケーションの振る舞いによる影響を受けます。

次のいずれかのオプションを使用して、デフォルトのサンプリング間隔を変更できます。

  1. インテル® VTune™ Amplifier のツールバーにある [New Analysis (新規解析)] ボタン (スタンドアロン GUI)/ (Visual Studio* IDE) をクリックします。

    [Analysis Type (解析タイプ)] タブがアクティブな状態で [Choose Target and Analysis Type (ターゲットと解析タイプの選択)] 設定ウィンドウが開きます。

  2. 左ペインで事前定義解析タイプを選択するか、カスタム解析タイプを作成します。
  3. 右の設定ペインから、[CPU sampling interval, ms (CPU サンプリング間隔、ミリ秒)] フィールドを使用して必要な間隔を指定します。

    ユーザーモード・サンプリングとトレースタイプでは、1 から 1000 (ミリ秒) の値を指定します。デフォルトは、10ms です。ハードウェア・イベントベース・サンプリング・タイプでは、0.01 から 1000 の値を指定します。デフォルトは、1ms です。

    ハードウェア・イベントベースのサンプリング・タイプでは、サンプリング間隔は単純に SAV の乗数として決定されるため、SAV をデフォルトの 1ms のままにしておきます。サンプリング間隔を 0.1ms にすると、すべてのイベントの SAV が 10 で割られ、10 倍以上の頻度でオーバーフローします。サンプリング間隔を 10ms にすると、すべてのイベントの SAV が 10 倍され、10 倍オーバーフローを少なくします。

適切なサンプリング間隔を決定するには、収集の継続期間、プロセッサーの速度、ソフトウェア・アクティビティーの量を考慮してください。例えば、サンプリングの継続期間が 10 分以上の場合、サンプリング間隔を 50 ミリ秒に増やすと良いでしょう。これにより、割り込みの回数、収集されるサンプルの数、ディスクへの書き込みが減ります。サンプリング間隔を短くすると、収集されるサンプルの数とディスクへの書き込みは増えます。

ユーザーモード・サンプリングとトレース収集の最小のサンプリング間隔の値は、システムに依存します。

Xen Hypervisor* 上のターゲットで実行されるドライバーを必要としない Perf ベースのデータ収集では、インテル® VTune™ Amplifier は自動的にサンプリング間隔を 0 に設定し、Perf サンプリング間隔に切り替えます。この設定は、Hypervisor* 環境でより高精度のパフォーマンス統計を提供します。

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