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通常のインストーラーでインストール

インテル® VTune™ プロファイラーを、スタンドアロン・アプリケーションとして、またはインテル® oneAPI ベース・ツールキットのコンポーネントとして、Linux* システムにインストールします。オンラインまたはオフラインのインストーラーを使用します。

インストールする前に

要件を確認:

  • ホストマシンでは 64 ビット・オペレーティング・システムを使用する必要があります。インテル® VTune™ プロファイラーをインストールすると、32 ビットおよび 64 ビットのアプリケーションをプロファイルできるようになります。

  • サポートされているバージョンの Linux* ディストリビューションとコンパイラーを使用していることを確認してください。システム要件 (英語) を確認します。
  • システムにビルドツール (make および gcc) がインストールされていることを確認してください。これらは、インテル® VTune™ プロファイラーのドライバーをビルドしてロードするのに必要です。
  • インテル® VTune™ プロファイラーのドライバーを使用する適切な権限を持っている必要があります。これを確実にするには、ユーザーアカウントを vtune グループに追加します。
    $ sudo usermod -aG vtune <username>
    その後、追加を反映させるためログアウトして再度ログインしてください。

スーパーユーザー権限を取得

インテル® VTune™ プロファイラーの多くの解析タイプで使用するサンプリング・ドライバーを適切にインストールするには、スーパーユーザー権限が必要です。スーパーユーザー権限があれば、インテル® VTune™ プロファイラーのインストール、変更、アンインストールも容易になります。

ただし、インテル® VTune™ プロファイラーを通常のユーザーとしてインストールしても、Linux Perf* の機能を通じてほとんどの解析タイプを使用することができます。詳細は、インテルのサンプリング・ドライバーなしでハードウェアをプロファイルする技術的なレシピを参照してください。

インテル® VTune™ プロファイラーをダウンロード

Linux* 版のインテル® VTune™ プロファイラーを次のいずれかの方法でダウンロードします。

スタンドアロン・アプリケーションとしてインテル® VTune™ プロファイラーをインストール

インテル® VTune™ プロファイラーのダウンロード・ページ (英語) で次の操作を行います。

  1. オンライン・インストーラーまたはオフライン・インストーラーを選択できます。オフライン・インストーラーは、安定したインターネット接続がないシステムに適しています。

  2. ダウンロードが完了したら、ターミナルウィンドウを開きます。

  3. ダウンロードされたインストーラーのディレクトリーに移動します。

  4. 必要に応じて、インストーラーの実行権限を有効にします。次のコマンドを実行します。

    chmod +x <installer-package-name>.sh
  5. インストーラーの実行ファイルをスーパーユーザーとして実行します。

    sudo ./<installer-package-name>.sh

    Linux* デスクトップが利用可能な場合、インストーラーは GUI として開きます。それ以外の場合、インストーラーはターミナルで続行されます。

  6. インストールのモードを選択します。

    • 推奨されるインストール・モードでは、インテル® VTune™ プロファイラーはデフォルトのディレクトリーにインストールされ、Eclipse* IDE に統合されます。

    • カスタム・インストール・モードでは、次の設定を制御できます。

      • インストール・ディレクトリー: カスタム・インストール・ディレクトリーを指定します。デフォルト場所は ‘/opt/intel/oneapi/vtune/’ です
      • Eclipse* IDE との統合: 必要に応じて、統合する Eclipse* のバージョンを選択します。
  7. インストーラーの後続の手順に従ってインストールを完了します。

インテル® oneAPI ベース・ツールキットのコンポーネントとしてインテル® VTune™ プロファイラーをインストール

インテル® oneAPI ベース・ツールキットのダウンロード・ページ (英語) で次の操作を行います。

  1. オンライン・インストーラーまたはオフライン・インストーラーを選択できます。オフライン・インストーラーは、安定したインターネット接続がないシステムに適しています。

  2. 必要に応じて、インストーラーの実行権限を有効にします。次のコマンドを実行します。

    chmod +x <installer-package-name>.sh
  3. インストーラーの実行ファイルをスーパーユーザーとして実行します。

    sudo ./<installer-package-name>.sh

    Linux* デスクトップが利用可能な場合、インストーラーは GUI として開きます。それ以外の場合、インストーラーはターミナルで続行されます。

  4. インストールのモードを選択します。

    • 推奨されるインストール・モードを選択すると、インテル® oneAPI ベース・ツールキットのすべてのコンポーネントがデフォルトのディレクトリーにインストールされます。適切なコンポーネントが Eclipse* IDE に統合されます。

    • カスタム・インストール・モードでは、次の設定を制御できます。

      • インストールするコンポーネント: インストールするツールキットのコンポーネントを選択します。インストーラーは、システムにすでにインストールされているコンポーネントが存在するかをチェックします。それらのコンポーネントを更新するかスキップするかを選択できます。
      • インストール・ディレクトリー: カスタム・インストール・ディレクトリーを指定します。デフォルト場所は ‘/opt/intel/oneapi/’ です
      • Eclipse* IDE との統合: 必要に応じて、統合する Eclipse* のバージョンを選択します。

  5. インストーラーの後続の手順に従ってインストールを完了します。

インテル® VTune™ プロファイラーのオフライン・インストーラーを使用する

ホストシステムがインターネットに安定して接続されていない場合、オフライン・インストーラーを使用してインテル® VTune™ プロファイラーをセットアップします。

インテル® VTune™ プロファイラーのスタンドアロン・パッケージ (英語) またはインテル® oneAPI ベース・ツールキット (英語) のダウンロードページで、

  1. オフライン・インストーラー・モードを選択します。
  2. ページからオフライン・インストール・パッケージをダウンロードします。コマンドラインから直接ダウンロードするには、ページの下部にあるコマンドライン・ダウンロード・セクションから wget コマンドと sudo コマンドをコピーします。
  3. インストール・スクリプトを実行します。
  4. インストール・プロセスが開始されると、次のオプションが表示されます。
    • [Accept] と [install]
    • [Accept] と [customize]
    • [Download only]
    • [Decline] と [quit]
    デフォルトのインストール・ディレクトリーを変更する場合は、[Accept & customize] を選択し、インストール・ディレクトリーを設定します。
  5. インストーラーは、Linux* ディストリビューションで利用可能なグラフィックス・パッケージをチェックします。これらのパッケージは、Linux* 環境で GUI を表示するのに必要です。グラフィックス・パッケージが見つからない場合は警告が表示されます。インテル® VTune™ プロファイラーをコマンドラインからのみ使用する場合は、この警告を無視できます。
  6. インテル® VTune™ プロファイラーを Eclipse* IDE 内に統合するかどうか選択します。
  7. インストールを完了します。

インテル® VTune™ プロファイラーをインストールしたら次の操作を行います

環境変数の設定:

インテル® VTune™ プロファイラーのコマンドライン・インターフェイスを使用するには、環境変数を設定します。次のスクリプトを実行します。

bash:

source /opt/intel/oneapi/vtune/latest/env/vars.sh

csh/tcsh:

source /opt/intel/oneapi/vtune/latest/env/vars.csh
サンプリング・ドライバーの検証:

Linux* システムにインテル® VTune™ プロファイラーをインストールすると、ほとんどの解析タイプでデータ収集に使用するサンプリング・ドライバーもインストールされます。ただし、常に次の点を確認することを推奨します。

  1. 管理者権限で新しいコマンドプロンプトを開きます。
  2. インストール・ディレクトリーの <install-dir>/sepdk/src フォルダーに移動します。
  3. サンプリング・ドライバーがロードされているか確認します。
    $ cd <install-dir>/sepdk/src $ ./insmod-sep -q
    ドライバーがすでにロードされている場合、このコマンドの結果には、ドライバーデバイスのグループ所有権とファイル権限に関する情報が表示されます。
  4. ドライバーが利用できない場合、追加の手順を実行して、サンプリング・ドライバーをビルドしてインストールする必要があります。
インストールの確認:

インテル® VTune™ プロファイラーが正しくインストールされたかどうかを確認したり、インストールに関する問題をトラブルシューティングしたりするには、パッケージに含まれているセルフチェック・スクリプト (vtune-self-checker.sh) を使用します。このスクリプトは、サンプル・アプリケーションで一連のチェックを実行し、進行状況をインタラクティブに報告します。

  1. 環境変数の設定

  2. サンプリング・ドライバーのインストールと確認
  3. ターミナルウィンドウを開きます。

  4. 次の場所に移動します: /opt/intel/oneapi/vtune/latest/bin64/

  5. vtune-self-checker.sh スクリプトを実行します。

    vtune-self-checker.sh

    セルフチェック・スクリプトでは、すべてのチェックを実行するのに数分かかる場合があります。

  6. スクリプトがすべてのチェックを完了したら、サマリーを確認します。解析が失敗したかどうかを確認し、追加情報についてはログファイルを参照してください。

サンプリング・ドライバーなしでデータ収集を構成する (オプション):

スーパーユーザー権限なしでインテル® VTune™ プロファイラーをインストールする場合は、Linux Perf* によるハードウェア解析を有効にする追加の構成手順を完了する必要があります。

これらの手順と制限事項について詳しくは、インテルのサンプリング・ドライバーなしでハードウェアをプロファイルする方法に関するこの技術レシピを参照してください。

リモートターゲットの準備 (オプション):

インテル® VTune™ プロファイラーを Linux* プラットフォームにインストールすると、それを使用して Linux* 以外のターゲットからリモートでプロファイルを作成し、データを収集することができます。詳細は、「解析ターゲットの設定」を参照してください。

関連資料