このウィンドウへアクセスするには、[プラットフォーム電力解析・イベント] ビューポイントを選択し、結果タブの [システムスリープ状態] サブタブをクリックします。
[システムスリープ状態] ウィンドウを使用して次の操作を行います。
- 各種 ACPI 定義のシステムスリープ状態 (S ステート) に費やされた時間を解析します。
システムスリープ状態は、表示が無効になっているときにシステムオンチップ (SoC) プラットフォームで利用可能ですが、システムはアクティブであり続けます。ほかのアクティブおよびインアクティブ状態と同様に、S0i0 ステートはアクティブ状態です。S0ix ステートは、CPU がインアクティブですが、他のデバイスがアクティブな状態です。例えば、ディスプレイがオフにされていても、オーディオの再生が有効であると、システムは最も深いスリープ状態に入ることは許されません。S0i3 は最も深いスリープ状態です。これは、デバイスが省電力モード (Windows* デバイスではコネクトスタンバイと呼ばれる) にある場合に移行可能です。
注
[プラットフォーム電力解析] ビューポイントは、電力解析の一部として利用できます。インテル® SoC Watch で電力解析データを収集する機能は、Android*、Windows*、および Linux* デバイスで利用可能です。インテル® SoC Watch の結果をインポートして表示する機能は、すべてのバージョンのインテル® VTune™ プロファイラーでサポートされます。
[システムスリープ状態] ペイン
[システムスリープ状態] ペインには、異なる S ステートとシステムがそれぞれのステートで費やした時間が表示されます。データカラムの展開 
/折りたたみ 
ボタンをクリックしてカラムを展開し、各デバイスの異なる S ステートを表示します。データセルを右クリックして、[データを表示] オプションで代替単位を選択して表示する単位を変更できます。例えば、[データを表示] > [パーセント] を選択して、特定のデバイスがアクティブな状態で費やした収集時間のパーセントを表示できます。
次の例では、システムはアクティブ S0i0 ステートを抜けることはありません。収集中に CPU がアクティブであるか、1 つ以上のデバイスがシステムをアクティブに維持しています。アクティブなデバイスは、[NC デバイス状態] タブまたは [SC デバイス状態] タブに切り替えて、デバイスまたは収集中にアクティブであったデバイスを検索します。CPU アクティビティー・レベルをチェックするには、[CPU C/P ステート] ウィンドウを使用します。
[タイムライン] ペイン
[タイムライン] ペインには、各時点のシステムの S ステートが示されます。それぞれのステートは異なる色で表示されます。異なる状態や機能に関するカラーを確認するには、右側の凡例 (レジェンド) を操作します。タイムラインを拡大すると、インアクティブ状態とアクティブ状態間の遷移が確認しやすくなります。タイムラインにカーソルを移動すると、それぞれのステートで費やされた時間のパーセンテージが表示されます。
特定のウィンドウのタイムラインで行われたフィルター処理は、そのビューポイントのほかのウィンドウすべてに適用されます。これは、あるタブで問題を特定し、その問題が別のタブのメトリックにどのように影響するか確認する場合に便利です。