このモードでは、インテル® VTune™ プロファイラーは、ホスト上のシステム全体のパフォーマンス・データ・トレースとゲストシステム上の OS レベルのイベントトレースを並行して収集します。これらのトレースは、単一のインテル® VTune™ プロファイラーの結果にマージされ、以下を提供します。
ゲストシステムのホストから、ユーザー空間のアクティビティー (プロセス、スレッド、関数) を同時に解析
タイムスタンプの同期に基づいて、ゲスト上で実行されるユーザープロセスに収集データを正確に紐付け
この使用モードには、次のような利点があります。
パフォーマンス・カウンターの仮想化に VM は必要はありません。VM ユーザーは、すべてのパフォーマンス解析機能をそのまま利用できます。
サンプリング・ドライバー (インテル® VTune™ プロファイラーのサンプリング・ドライバーまたは Perf*) は、ゲスト VM 上にインストールする必要はありません。
ホストから KVM カーネルとユーザー空間のプロファイルを有効にするには:
VM コンポーネントを含む、すべてのグループ化レベルで収集されたデータを調査して、ホストとターゲットデータの違いを特定します。
例 1: ホットスポット解析 (ハードウェア・イベントベース・サンプリング・モード)
Linux* ホストから起動されたアプリケーション app-from-host と、KVM ゲストシステムで起動されたアプリケーション app-in-vm の両方のホットスポットを解析します。
例 2: マイクロアーキテクチャー全般解析
KVM ゲストシステムで起動されたアプリケーションのマイクロアーキテクチャー利用率を解析します。右ペインのコンテキスト・サマリーには、グリッドで選択されたスレッド (KVM で起動された) のハードウェア・メトリックが表示されます。
ホストシステムでサポートされる Linux* カーネルバージョンは 4.9 以降です。
debugfs はホストとゲストシステムの両方でマウントされます。
実行中の KVM/Qemu プロセス数に関係なく、プロファイル可能な実行中の VM インスタンスは 1 つのみです。
結果ビューでは、同じ名前のスレッドが 1 つのプロセスにグループ化されることがあります (ftrace)。
結果ビューでは、最初のコンテキスト・スイッチ前のサンプルは、ホスト上のハイパーバイザー・スレッドに関連付けられる可能性があります。