JIT プロファイル API を使用

JIT プロファイルを実行するには、次の操作を行います。

使用するプリミティブ

説明

int iJIT_NotifyEvent( iJIT_JVM_EVENT event_type, void *EventSpecificData );

この API を使用して、EventSpecificData が指すデータとともに event_type をエージェントに送信します。レポートされた情報は、インテル® VTune™ プロファイラーのコレクターから取得されたサンプルを関連付けるのに使用されます。

unsigned int iJIT_GetNewMethodID( void );

新しいメソッド ID を生成します。この関数を使用して、プロファイラーにレポートされたメソッドに一意で有効なメソッド ID を割り当てる必要があります。

この API は新しい一意なメソッド ID を返します。一意なメソッドが利用できない場合、API 関数は 0 (ゼロ) を返します。

iJIT_IsProfilingActiveFlags iJIT_IsProfilingActive( void );

iJIT_IsProfilingActiveFlags 列挙子を使用してプロファイラーの現在のモード (オフまたはサンプリング) を返します。

この API は、デフォルトで iJIT_SAMPLING_ON を返し、サンプリングが実行中であることを示します。プロファイラーが実行されていない場合は、iJIT_NOTHING_RUNNING を返します。

割り当てられたデータの有効性

イベント固有のデータ (構造体) ととともに、エージェント (インテル® VTune™ プロファイラー) にイベント通知を送信します。構造体内のポインターは、割り当てたメモリーを指します (それを解放するのはプログラマーの責任です)。ポインターは、iJIT_NotifyEvent メソッドでトレースファイル内のデータをコピーするのに使用され、iJIT_NotifyEvent から戻った後は使用されません。

JIT プロファイル API サンプル・アプリケーション

動的コードの作成と実行をエミュレートするサンプル・アプリケーション jitprofiling_vtune_amp_xe.zip (Windows*) または jitprofiling_vtune_amp_xe.tgz (Linux*) が、インテル® VTune™ プロファイラーとともにインストールされます。このサンプル・アプリケーションは、動的コードに実行を移行した際に、JIT プロファイル API を使用してインテル® VTune™ プロファイラーに通知します。

サンプルコードをインストールしてセットアップするには:

  1. jitprofiling_vtune_amp_xe.zip (Windows*) または jitprofiling_vtune_amp_xe.tgz (Linux*) ファイルを、<install-dir>\samples\<locale>\C++ (Windows*) または <install-dir>/samples/<locale>/C++ (Linux*) ディレクトリーから書き込み可能なディレクトリーや共有ファイルシステムにコピーします。
  2. アーカイブファイルからサンプルを展開します。

Microsoft* Visual Studio* で jitprofiling.c をビルド

  1. 最初に、jitprofiling_vtune_amp_xe.zip ファイルを、<install-dir>\samples\<locale>\C++ ディレクトリーから書き込み可能なディレクトリーや共有ファイルシステムにコピーします。
  2. サンプルを .zip ファイルから展開します。
  3. Microsoft* Visual Studio* で jitprofiling.sln ファイルを開きます。
  4. [ソリューション エクスプローラー]jitprofiling を右クリックして、[プロパティ] を選択します。[jitprofiling プロパティページ] ウィンドウが表示されます。
  5. [プラットフォーム] (ウィンドウの上部) を [x64] に設定します。
  6. [構成プロパティ] > [C/C++] > [全般] を選択し、[追加のインクルード・ディレクトリー] にヘッダーファイルへのパス (<install-dir>/include) を追加します。
  7. [構成プロパティ] > [リンカー] > [全般] を選択し、[追加のライブラリー・ディレクトリー] にライブラリーへのパス (<install-dir>/lib32 または <install-dir>/lib64) を追加します。
  8. [OK] をクリックして変更を適用し、ウィンドウを閉じます。
  9. 新しいプロジェクトの設定でソリューションを再ビルドします。

インストール情報

インテル VTune™ プロファイラーをスタンドアロン・コンポーネントとしてダウンロードした場合でも、インテル oneAPI ベース・ツールキットとしてダウンロードした場合でも、デフォルトのインストール・パス <install-dir> は次のようになります。

オペレーティング・システム <install-dirpath> へのパス

Windows*

  • C:\Program Files (x86)\Intel\oneAPI\
  • C:\Program Files\Intel\oneAPI\ (特定のシステム)

Linux*

  • /opt/intel/oneapi (root ユーザーの場合)
  • $HOME/intel/oneapi (一般ユーザーの場合)

macOS*

/opt/intel/oneapi/

OS 固有のインストールの手順については、「インテル® VTune™ プロファイラー・インストール・ガイド」 (英語) を参照してください。

関連情報