ハードウェアベースの hotspot 解析向けに Hyper-V* 仮想マシンを設定する

インテル® VTune™ プロファイラー

この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに公開されている『Intel® VTune™ Profiler Performance Analysis Cookbook』の「Configuring a Hyper-V* Virtual Machine for Hardware-Based Hotspots Analysis」日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。


このレシピは、インテル® VTune™ プロファイラーを使用してハードウェア・パフォーマンスをプロファイルするため、Hyper-V* 環境で仮想マシン・インスタンスを設定します。

コンテンツ・エキスパート: Alexey Kireev、Denis Pravdin

使用するもの

以下は、パフォーマンス解析シナリオで使用するハードウェアとソフトウェアのリストです。

  • ツール:
  • CPU: インテル® バーチャライゼーション・テクノロジー (インテル® VT) 対応のインテル® Xeon® プロセッサー

    次のようなパフォーマンス・モニタリング・ハードウェア搭載のインテル® マイクロアーキテクチャーを使用することもできます。

    インテル® マイクロアーキテクチャー
    開発コード名
    PMU
    バージョン
    PEBS LBR IPT PT2GPA
    Kaby Lake

    4

    ×

    Ice Lake

    4

    Cascade Lake

    4

    ×

    Gemini Lake

    4

    ×

    Skylake

    4

    ×

    ×

    Haswell

    3

    ×

    ×

    Broadwell

    3

    ×

    ×

  • オペレーティング・システム: Microsoft* Windows Server* 2019 または Windows* 10 バージョン 1809 (October 2018 Update) 以降
  • インテル® VT 対応の BIOS


Hyper-V* には、「Hyper-V* 仮想マシンでインテル® パフォーマンス・モニタリング・ハードウェアを有効にする」で説明されている追加の要件があります。

Hyper-V* ホストを設定する

  1. サーバーの BIOS セットアップでインテル® VT を有効にします。
    1. 電源投入時の自己テスト (POST) 中に F2 キーを押してシステムの BIOS にアクセスします。
    2. [Advanced] > [Processor Configuration] を選択します。
    3. [Intel® Virtualization Technology] を選択して [Enabled] に変更します。
    4. 変更を保存して再起動します。
  2. [コントロール パネル] > [プログラム] > [プログラムと機能] に移動して、左のペインで [Windows* の機能の有効化または無効化] をクリックします。

    [Windows* の機能] ダイアログボックスが表示されます。

  3. [Hyper-V] を展開してすべてのチェックボックスをオンにします。

  4. [OK] をクリックして、インストールします。

    インストールが完了したら [今すぐ再起動] をクリックします。

仮想マシンを作成して設定する

Hyper-V* ホスト (以降、「ホスト」) で [スタート] メニューから Hyper-V マネージャーを実行して、新しい VM (以降、「VM」) を作成し設定します。

  1. [操作] パネルで [新規] をクリックして、[仮想マシン…] を選択します。

  2. [仮想マシンの新規作成ウィザード] で新しいマシンに必要なすべてのパラメーター (CPU 構成、メモリー、ネットワーク、ハードディスク、ほか) を指定します。

    インテル® VTune™ プロファイラーの推奨システム要件は 4GB RAM、空きディスク容量 10GB 以上です。

  3. インストールのソースを設定します。例えば、ローカルのインストール・イメージ (.iso) を使用できます。

  4. 新しく作成した VM を起動して、OS のインストール・プロセスを開始します。

ハードウェア解析向けに仮想マシンを設定する

PMU/PEBS/LBR を VM に公開してプロファイルするターゲット・システム・インスタンスを準備します。

  1. VM をシャットダウンして、[スタート] メニューから管理者権限でホストの Windows PowerShell* を起動します。
  2. PowerShell* で次のコマンドを実行して、PMU、PEBS、LBR が VM に公開されるように設定します。
    Set-VMProcessor -VMName your_vm_name -Perfmon pmu,pebs,lbr 

  3. VM を起動します。


追加の情報は、「Hyper-V* 仮想マシンでインテル® パフォーマンス・モニタリング・ハードウェアを有効にする」を参照してください。

hotspot 解析を実行する

VM から直接インテル® VTune™ プロファイラーを実行します。

  1. VM にインテル® VTune™ プロファイラーをインストールします。
  2. [スタート] メニューからインテル® VTune™ プロファイラーを実行します。
  3. プロジェクトを作成します。

    [Configure Analysis (解析の設定)] ウィンドウが表示されます。

  4. [WHERE (どこを)] ペインでは、[Local Host (ローカルホスト)] ターゲット・システム・タイプを選択します。
  5. [WHAT (何を)] ペインでは、アプリケーションの場所と作業ディレクトリーを指定します。
  6. [HOW (どのように)] ペインでは、hotspot 解析の [Hardware Event-Based Sampling (ハードウェア・イベントベース・サンプリング)] 収集モードを選択します。

    PMU/PEBS/LBR が正しく公開されている場合、[Analysis Configuration (解析の設定)] ペインにエラーメッセージは表示されず、解析を実行できます。

  7. [Start (開始)] をクリックして解析を開始します。

    解析結果は、デフォルトの [Hotspots by CPU Utilization (CPU 使用率によるホットスポット)] ビューポイントに表示されます。


同時に実行している複数の VM で hotspot 解析を実行することも可能です。

関連情報

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