この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに公開されている「Tutorial for Intel® DAAL : Using simple C++ examples」(https://software.intel.com/en-us/articles/tutorial-for-intel-daal-using-simple-c-example/) の日本語参考訳です。
システム環境
インテル® DAAL のバージョン: 2016 GOLD 初期リリース (w_daal_2016.0.110.exe)
OS: Windows* 8.1
IDE: Visual Studio* 2013
概要
インテル® DAAL は、インテル® Parallel Studio XE 2016 に同梱される HPC と技術計算アプリケーション向けの開発者ツールキットです。インテル® DAAL は、大規模なデータ群を高度な分析アルゴリズムにより意味のある情報にしようとするビッグデータ開発者向けの強力なライブラリーです。
このチュートリアルでは、インテル® DAAL のパッケージに含まれるサンプルのビルドと実行方法を説明します。
サンプルコードを見つける
デフォルトでは、サンプルコードは次の場所に展開されます。
c:\Program Files (x86)\intelSWTools\compilers_and_libraries\windows\daal\examples
‘examples’ ディレクトリーには、C++ と Java* 言語向けのサンプル・プロジェクトがあります。プロジェクトが配置されている ‘data’ ディレクトリーには、batch、distributed、そして online の 3 つの異なるモデルがあります。
修正、ビルドおよび実行時に管理者権限を必要としないよう、サンプルコードをどこか別の場所にコピーすることを推奨します。
サンプルコードのビルド
最初に、以下のディレクトリーにある ‘DAALExamples.sln’ ソリューションを開きます。
<DAAL Examples>\cpp
次のステップでは、プロジェクトでインテル® DAAL を使用できるようにします。[プロパティ ページ] の [インテル(R) パフォーマンス・ライブラリー] の [インテル(R) DAAL] にある、[インテル(R) DAAL を使用する] から、[デフォルトのリンク方法] を選択します。
[ビルド] メニューから [ソリューションのビルド] を選択してビルドします (もしくは、 Ctrl + Shift + B)。サンプルの実行
DAAL アプリケーションを実行する前に、いくつかの作業を行う必要があります。
最初に、’daalvars.bat <ia32 もしくは intel64>’ を実行して DAAL 環境変数を設定します。
次にランタイム DLL のパスを設定します。
初期リリース (Update 0) の場合:
PATH=C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\
compilers_and_libraries_2016.0.110\windows\redist\intel64_win\daal;
C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\
compilers_and_libraries_2016.0.110\windows\redist\intel64_win\compiler;
C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\
compilers_and_libraries_2016.0.110\windows\redist\intel64_win\tbb\vc_mt;%PATH%
Update 1 の場合:
PATH=C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\
compilers_and_libraries_2016.1.146\windows\redist\intel64_win\daal;
C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\
compilers_and_libraries_2016.1.146\windows\redist\intel64_win\compiler;
C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\
compilers_and_libraries_2016.1.146\windows\redist\intel64_win\tbb\vc_mt;%PATH%
<examples>\cpp ディレクトリーへ移動してサンプルを実行します。cpp 以外のディレクトリーで実行すると、data ファイルのオープンエラーとなります。
コンパイラーの最適化に関する詳細は、最適化に関する注意事項を参照してください。