最新のインテルの HEVC エンコーダー/デコーダーでメディア・アプリケーションの品質とパフォーマンスを向上

インテル® Media Server Studioメディア

この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに公開されている「Boost Quality and Performance of Media Applications with the Latest Intel HEVC Encoder/Decoder」(https://software.intel.com/en-us/articles/use-intel-hevc-encoderdecoder-to-amp-quality-and-performance-of-media-applications) の日本語参考訳です。


インテル® Media Server Studio Professional Edition (2017 R3) の新しい HEVC テクノロジーにより、メディアおよびビデオ・アプリケーション開発者は、さらに高画質で高速なパフォーマンスが得られるようにチューニングできます。この新しいエディションでは、解析ツールが強化されており、アプリケーションのパフォーマンス特定に関するより正確で詳細な解析データが提供されるため、開発者は最適化にかかる時間を節約できます。インテル® Media Server Professional Edition には、使いやすいビデオ・エンコーディング/デコーディング API、画質とパフォーマンスの解析ツールが含まれており、メディア・アプリケーションを高画質かつ高いフレームレートで配信できるように支援します。

画面を見つめる人

新機能

本リリースでは、HEVC エンコーダー/デコーダーの画質が向上しています。最適化により、主観的なビデオ品質を、インテルの HEVC エンコーダーとインテル® プロセッサー・グラフィックス (GPU) を併用する場合は 10%、ソフトウェア HEVC エンコーダーのみを利用する場合は 5% 向上することができます。このほかにも、次の機能拡張が追加されています。

  • TU-1/2 エンコーディングで短い間隔のキーフレームの圧縮効率を改善。
  • ストリーミング品質を向上する制約付き可変ビットレート・エンコーディング向けに MaxFrameSize をサポート。
  • 高度なユーザー定義のビットレート制御。ソフトウェアおよび GPU アクセラレーション HEVC エンコーダーはどちらも、ディストーション・メトリックを提供します。このメトリックを使用して、要求の厳しい顧客向けに、最近追加された外部ビットレート制御と連携してカスタムレート制御をサポートできます。

インテル® Media Server Studio 2017 R3 - Professional Edition のベンチマーク

ベンチマーク出典: インテル コーポレーション。その他の注意事項と法務上の注意書きは、記事の最後を参照してください。1

優れたコンポーネント・ツールによるパフォーマンスの最適化とその他の利点

ビデオ・パフォーマンス

インテル® Media Server Studio Professional Edition には、コードを理解し、最先端のインテルのオンチップ GPU を利用できるように開発者を支援するさまざまなツールが含まれています。最も強力な解析ツールの 1 つがインテル® VTune™ Amplifier です。このツールを使用して GPU インカーネル・プロファイルを実行することで、非効率的なカーネル・アルゴリズムのメモリー・レイテンシーを素早く特定できます。また、このツールの GPU ホットスポット・サマリー・ビューでは、DMA パケット実行の解析でパケットキューの深さとパケット時間のヒストグラムが得られます。

インテル® VTune™ Amplifier は、次の機能も提供します。

  • アプリケーション・パフォーマンスを改善するため GPU ストール/アイドル問題を検出
  • GPU L3 帯域幅または DRAM 帯域幅により制限される計算依存タスクを特定するため GPU ホットスポットを検出

インテル® SDK for OpenCL* Applications

インテル® Media Server Studio Professional Edition の本リリースには、インテル® SDK for OpenCL* Applications (バージョン 2017) も含まれています。この SDK は、追加のオペレーティング・システムとプラットフォームに OpenCL* サポートを提供します。Linux* 向けの最新の OpenCL* 2.0 CPU/GPU ドライバーパッケージ (SRB5) で Ubuntu* 16.04 と完全に互換性があります。  

インテル® Media Server Studio について

インテル® Media Server Studio は、動画配信およびクラウド・グラフィックス・ソリューション・プロバイダーがメディア・アプリケーションを素早く作成、最適化、デバッグし、最新のインテル® Xeon® プロセッサーおよびインテル® Core™ プロセッサー・ベースのプラットフォームをターゲットとするメディア配信、クラウドゲーミング、リモート・デスクトップ、およびその他のソリューションでリアルタイムのビデオ・トランスコーディングを実現できるようにします。**

関連情報

  • インテル® Media Server Studio の詳細は、こちらを参照してください。
  • インテル® Media SDK コミュニティー・フォーラム (英語) では、ほかの開発者やエキスパートに質問することができます。
  • クライアント、モバイル、IoT/組込み向けメディア/ビデオ・アプリケーションおよびソリューションを革新および最適化するには、インテル® Media SDK をダウンロードします。

性能に関するテストに使用されるソフトウェアとワークロードは、性能がインテル® マイクロプロセッサー用に最適化されていることがあります。SYSmark* や MobileMark* などの性能テストは、特定のコンピューター・システム、コンポーネント、ソフトウェア、操作、機能に基づいて行ったものです。結果はこれらの要因によって異なります。製品の購入を検討される場合は、他の製品と組み合わせた場合の本製品の性能など、ほかの情報や性能テストも参考にして、パフォーマンスを総合的に評価することをお勧めします。詳細については、http://www.intel.com/performance (英語) を参照してください。ベンチマーク出典: インテル コーポレーション

最適化に関する注意事項: インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。  注意事項の改訂 #20110804 

**特定の技術要件を満たす必要があります。詳細は、製品サイトを参照してください。

コンパイラーの最適化に関する詳細は、最適化に関する注意事項を参照してください。

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