この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに公開されている「Driver Support Matrix for Intel® Media SDK and OpenCL™」(https://software.intel.com/en-us/articles/driver-support-matrix-for-media-sdk-and-opencl) の日本語参考訳です。
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開発者は、インテル® Media SDK およびインテル® SDK for OpenCL* Applications を利用してインテル® プロセッサー・グラフィックス GPU の機能を利用することができます。この記事では、ソフトウェア、ドライバー、ハードウェア・レイヤーの詳細を説明します。
デリバリーモデル
2 つの異なるパッケージ/デリバリーモデルがあります。
- Windows® クライアント: これらの SDK を使用して記述されたアプリケーションを実行するために必要なすべてのコンポーネントは、インテル® グラフィックス・ドライバーとともに配布されます。これらのコンポーネントは、インテル® Media SDK およびインテル® SDK for OpenCL* Applications のインストールとは別に更新されます。ドライバーは個別にリリースされ、通常は最新のドライバーに更新することが奨励されます。インテル® ドライバー・アップデート・ユーティリティー を使用して、システムのグラフィックス・ドライバーを最新に保つか、downloadcenter.intel.com (英語) から手動でダウンロードします。システムにインストールされているドライバーのバージョンを確認するには、システム解析ツールを使用します。
- Linux* および Windows Server®: インテル® Media Server Studio は、両方の SDK を含む統合ソフトウェア・ツール・スイートで、各リリースで検証された特定バージョンのドライバーが含まれます。
ドライバーブランチ
ドライバー開発は、次の表に示すように、特定のハードウェア世代をカバーするブランチを持っています。通常のパターンでは、ブランチは 2 つの最新アーキテクチャー (N および N-1) のみカバーします。つまり、最新のブランチ以外に、各アーキテクチャーにつき 2 つのドライバーブランチがあることになります。インテルでは、最新のブランチを使用することを推奨しています。問題が見つかった場合、新しいブランチのほうが修正されている可能性があります。最新のブランチには最も多くの開発リソースが割り当てられ、最も頻繁に更新されます。古いブランチ/アーキテクチャーは、リソースの割り当てや更新の頻度が少なくなります。
プロセッサー・ アーキテクチャー |
インテル® インテグレーテッド・ グラフィックス |
Windows® | Linux* |
---|---|---|---|
第 3 世代インテル® 第 4 世代インテル® (開発コード名: レガシーのみ、 |
開発コード名: 開発コード名: |
15.33 オペレーティング・ クライアント: サーバー: Windows |
16.3 (インテル® オペレーティング・ Ubuntu* 12.04、 |
第 4 世代インテル® 第 5 世代インテル® (開発コード名: レガシー |
開発コード名: 開発コード名: |
15.36 オペレーティング・ クライアント: サーバー: Windows |
16.4 (インテル® オペレーティング・ CentOS* 7.1 Linux* カーネル: |
第 5 世代インテル® 第 6 世代インテル® (開発コード名: 最新リリース |
開発コード名: 開発コード名: |
15.40 (開発コード名: 15.45 (開発コード名: オペレーティング・ クライアント: サーバー: Windows |
16.5 (インテル® オペレーティング・ CentOS* 7.2 Linux* カーネル: |
Windows® クライアントに関する注意: 多くの OEM は、独自の追加検証を加えた固有のドライバーを提供しています。インストール中に警告が表示された場合は、マシンでサポートされているドライバーを OEM に確認してください。
ハードウェア詳細
開発コード名: Ivybridge (IVB) – 22nm 製造プロセス・テクノロジーおよび第 7 世代グラフィックス・アーキテクチャーをベースとした第 3 世代インテル® Core™ プロセッサーです。
開発コード名: Ivybridge 第 7 世代グラフィックス 第 3 世代インテル® Core™ プロセッサー |
GT2: インテル® HD グラフィックス 2500 GT2: インテル® HD グラフィックス 4000 |
開発コード名: Haswell (HSW) – 22nm 製造プロセス・テクノロジーおよび第 7.5 世代グラフィックス・アーキテクチャーをベースとした第 4 世代インテル® Core™ プロセッサーです。GT2 (20 実行ユニット)、GT3 (40 実行ユニット)、および GT3e (40 実行ユニット + 高速セカンダリー・キャッシュを提供する eDRAM を搭載) の複数のグラフィックス・バージョンがあります。
開発コード名: Haswell 第 7.5 世代グラフィックス 第 4 世代インテル® Core™ プロセッサー |
GT2: インテル® HD グラフィックス 4200 GT2: インテル® HD グラフィックス 4400 GT2: インテル® HD グラフィックス 4600 GT3: インテル® Iris™ グラフィックス 5000 GT3: インテル® Iris™ グラフィックス 5100 GT3e: インテル® Iris™ Pro グラフィックス 5200 |
開発コード名: Broadwell (BDW) – Haswell アーキテクチャーをシュリンクした 14nm 製造プロセス・テクノロジーおよび第 8 世代グラフィックス・アーキテクチャーをベースとした第 5 世代インテル® Core™ プロセッサーです。GT2 (24 実行ユニット)、GT3 (48 実行ユニット)、および GT3e (48 実行ユニット + 高速セカンダリー・キャッシュを提供する eDRAM を搭載) の複数のグラフィックス・バージョンがあります。
開発コード名: Broadwell 第 8 世代グラフィックス 第 5 世代インテル® Core™ プロセッサー |
GT2: インテル® HD グラフィックス 5500 GT2: インテル® HD グラフィックス 5600 GT2: インテル® HD グラフィックス 5700 GT3: インテル® Iris™ グラフィックス 6100 GT3e: インテル® Iris™ Pro グラフィックス 6200 |
開発コード名: Skylake (SKL) – 14nm 製造プロセス・テクノロジーおよび第 9 世代グラフィックス・アーキテクチャーをベースとした第 6 世代インテル® Core™ プロセッサーです。GT1 (12 実行ユニット)、GT2 (24 実行ユニット)、GT3 (48 実行ユニット)、および GT3e (48 実行ユニット + eDRAM)、GT4e (72 実行ユニット + 高速セカンダリー・キャッシュを提供する eDRAM を搭載) の複数のグラフィックス・バージョンがあります。
開発コード名: Skylake 第 9 世代グラフィックス 第 6 世代インテル® Core™ プロセッサー |
GT1: インテル® HD グラフィックス 510 (12 実行ユニット) GT2: インテル® HD グラフィックス 520 (24 実行ユニット、1050MHz) GT2: インテル® HD グラフィックス 530 (24 実行ユニット、1150MHz) GT3e: インテル® Iris™ グラフィックス 540 (48 実行ユニット、1050MHz、64MB eDRAM) GT3e: インテル® Iris™ グラフィックス 550 (48 実行ユニット、1100MHz、64MB eDRAM) GT4e: インテル® Iris™ Pro グラフィックス 580 (72 実行ユニット、1050MHz、128MB eDRAM) GT4e: インテル® Iris™ Pro グラフィックス p580 (72 実行ユニット、1100MHz、128MB eDRAM) |
詳細は、以下のサイト (英語) を参照してください。
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