この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに公開されている「Get Started with the Intel® Fortran Compiler Classic 2021.1 and Intel® Fortran Compiler (Beta): Get Started on Windows」の日本語参考訳です。
バージョン: 2021.1 (最終更新日: 2020 年 12 月 22 日)
準備
コンパイラーを利用するには、Microsoft* Visual Studio* がインストールされていなければなりません。
コンパイラーは、次のバージョンの Microsoft* Visual Studio* に統合されます。
- Visual Studio* 2019
- Visual Studio* 2017
Visual Studio* でデバッグおよび開発を含むすべての機能を利用するには、Visual Studio* Community Edition 以上が必要です。Visual Studio* Express Edition では、コマンドラインのビルドのみ利用できます。すべてのバージョンで、Visual Studio* のインストール時に「C++ によるデスクトップ開発」サポートが選択されていなければなりません。
通常 Windows* では、コマンドラインを使用する前に、環境変数を設定する必要はありません。インテル® コンパイラーのコマンドライン・ウィンドウは、これらの環境変数を自動的に設定します。環境変数を設定する必要がある場合は、各スイートの入門ガイドの説明に従って、環境スクリプトを実行してください。
<install_dir> は製品のインストール・ディレクトリーです。デフォルトでは、\Intel\oneAPI\compiler\<version> です。
オプション 1: コマンドラインを使用する
以下のステップに従ってコンパイラーを起動します。
ステップ 1: コマンドプロンプトを開く
- [スタート] メニューを開きます。
- [Intel oneAPI <version>] 以下の [Intel oneAPI command prompt for <architecture and VS version>] を選択します。
ステップ 2: コンパイラーの起動
次のコマンドでコマンドラインからコンパイラーを起動します。
- ifort [options… ] inputfile(s) [/link link_options]
- ifx [options… ] inputfile(s) [/link link_options]
次のコマンドで利用可能なすべてのコンパイラー・オプションを表示します。
- ifort /help
- ifx /help
オプション 2: Microsoft* Visual Studio* を使用する
次のステップに従って、Microsoft* Visual Studio* からコンパイラーを起動します。
ステップ 1: バイナリーのビルド
- Microsoft* Visual Studio* を起動します。
- [ファイル] > [新規作成] >[プロジェクト] を選択します。
- [新しいプロジェクト] ウィンドウで [Intel® Visual Fortran] 以下のプロジェクトの種類を選択します。
- テンプレートを選択して [OK] をクリックします。
- [ビルド] > [ソリューションのビルド] を選択します。
コンパイル結果が [出力] ウィンドウに表示されます。
ステップ 2: ビルド構成の設定
- [ソリューション エクルプローラー] でプロジェクトを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
- リストの [Fortran] を展開します。
- 必要な設定を行います。
注
Microsoft* Visual Studio* でビルドに使用するコンパイラー・バージョンを変更するには、[ツール] > [オプション] > [Intel Compilers and Tools] > [IFX Intel Fortran] または [IFORT Intel Fortran Classic] > [Compilers] に移動します。
コマンドラインからのプログラムのビルド
次のステップに従って、コンパイラーをテストしてプログラムをビルドします。
- テキストエディターを使用して、以下のコードを含む「hello.f90」という名前のファイルを作成します。
print *, “hello!” end
- コマンドウィンドウで次のコマンドを実行します。
C:\users\me> ifort hello.f90
または
C:\users\me> ifx hello.f90
- 「hello」という名前の実行ファイルが生成されます。このファイルを実行すると次のような出力が表示されます。
C:\users\me> hello hello!
Fortran は、イメージを複製してイメージ間の通信を可能にすることで並列処理をサポートします。これは、「インテル® Fortran コンパイラー・チュートリアル: Co-Array Fortran の使用」 (英語) で説明されるように Co-Array を使用して行われます。上記の「hello」プログラムは Co-Array データを含んでいませんが、Co-Array プログラムとして実行することができます。
C:\users\me> ifort /Qcoarray /Qcoarray-num-images:4 hello.f90 C:\users\me> hello hello! hello! hello! hello!
または
C:\users\me> ifx /Qcoarray /Qcoarray-num-images:4 hello.f90 C:\users\me> hello hello! hello! hello! hello!
次のステップ
- 最新のサンプルコード (英語) を確認します。
- インテル® デベロッパー・ゾーンで『インテル® Fortran コンパイラー・クラシック 2021.1 およびベータ版インテル® Fortran コンパイラー・デベロッパー・ガイドおよびリファレンス』 (英語) を確認します。
製品とパフォーマンス情報
1実際の性能は利用法、構成、その他の要因によって異なります。詳細については、www.Intel.com/PerformanceIndex (英語) を参照してください。