この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに掲載されている「Diagnostic 15378: xxxx was not vectorized: -ffreestanding flag prevents vectorization of integer divide/remainder」(https://software.intel.com/en-us/articles/cdiag15378) の日本語参考訳です。
このベクトル診断メッセージは、インテル® C++ コンパイラー 15.0 以降で生成されます。
原因:
この診断メッセージは、/Qfreestanding (Windows*) または -ffreestanding (Linux*) オプションが使用されている場合に出力されます。通常、ベクタライザーは SVML 整数除算ライブラリーを呼び出してこのループをベクトル化します。/Qfreestanding オプションが指定されると、SVML ライブラリーは使用されずこの診断メッセージが出力されます。
例:
void foo(int *a, int *b, int n){ int i; for (i=0;i<n;i++){ a[i] /= b[i]; } }
icl $ 15378.c /c /Qopt-report:2 /Qopt-report-phase:vec /Qfreestanding
以下の診断メッセージは、インテル® C++ コンパイラー for Windows* 19.1.0.166 (ビルド 20191121) で生成しました。
最適化レポート開始: foo(int *, int *, int)
レポート: ベクトルの最適化 [vec]
ループの開始 D:\15378.c(3,4)
<マルチバージョン v1>
リマーク #15378: ループ はベクトル化されませんでした: /Qfreestanding オプションが整数除算/剰余のベクトル化を妨げています。[ D:\15378.c(4,6) ]
ループの終了
ループの開始 D:\15378.c(3,4)
<マルチバージョン v2>
リマーク #15304: ループ はベクトル化されませんでした: マルチバージョンのベクトル化できないループ・インスタンスです。
ループの終了
コンパイラーの最適化に関する詳細は、最適化に関する注意事項を参照してください。