本書は、Khronos Group の許可を得て iSUS (IA Software User Society) が作成した https://sycl.readthedocs.io/en/latest/index.html (英語) で公開されている『SYCL Reference』の日本語参考訳です。
このドキュメントは、次の場合に役立つリファレンスとなることを目標にしています。
- SYCL* クラスのメンバー関数とその引数を確認する場合。
- SYCL* 関数/タイプへのリンクをほかの開発者と共有する場合。
- 利用例を見つけたい場合。
このリファレンスは、SYCL* 2020 仕様 (英語) を補足するものであり、全体の構成は同じです。
このドキュメントは作成中であり、今後コミュニティーによって改善されることを期待して公開しています。開発者は、使用例が多く、最新で正確なドキュメントを必要としています。誤り、改善の可能性、または例や説明を提供されたい方は、GitHub に報告するか、編集を提案してください。
本書では、以下のトピックについて説明します。
- ヘッダーファイル
- 名前空間
- 共通インターフェイス
- ランタイムクラス
- データアクセス
- 統合共有メモリー (USM)
- 並列処理の表現
- エラー処理
- データタイプ
- アトミック操作
- 入出力 (IO)