インテル Parallel Universe マガジンの最新号 (英語) が公開されました。
注目記事: AI PC で将来の AI 開発を試す
掲載記事
- 金融サービスのリスク計算における oneMKL 乱数ジェネレーター・デバイス API
- OpenACC* API から OpenMP* API への移行
- トランスフォーマー向けインテル® エクステンションを利用した効率的な自然言語埋め込みモデル
- 1 時間 (未満) で SYCL* を学ぶ
- インテル® C++ コンパイラーが Khronos SYCL* 2020 準拠の最初のコンパイラーに
編集者からのメッセージ
Henry の休暇中、本号の編集長を引き受けることになりました。
この数年、私は C++ with SYCL* に焦点を当てて並列コンピューティングの世界を旅してきました。インテル® コンパイラー・チームが C++ コンパイラーの SYCL* サポートに関して SYCL* 準拠に達したことは素晴らしいニュースです。チームの主要メンバーである Greg が、「インテル® C++ コンパイラーが Khronos SYCL* 2020 準拠の最初のコンパイラーに」で、このニュースを簡単に説明してくれました。
本号では、著者が行った手順を実際に試してみることができるハウツー記事をいくつか紹介しています。注目記事「AI PC で将来の AI 開発を試す」では、AI PC で OpenAI* Triton を実行します。「OpenACC* API から OpenMP* API への移行」では、OpenACC* コードを OpenMP* に移行する人向けに、移行方法とエクスペリエンスを詳しく説明します。SYCL* を素早く理解できるように、私が過去 1 年間に行ったいくつかの簡単な入門セッションをベースとした記事、「1 時間(未満)で SYCL* を学ぶ」も掲載しました。
財務リスク・シミュレーション向けの乱数に関する記事、「金融サービスのリスク計算における oneMKL 乱数ジェネレーター・デバイス API」も含まれています。高品質の乱数と優れた財務リスク・シミュレーションは容易でないテーマです。この記事では、重要なテクニックを紹介します。
「トランスフォーマー向けインテル® エクステンションを利用した効率的な自然言語埋め込みモデル」では、AI テクノロジーに焦点を当て、自然言語処理の埋め込みモデルのパフォーマンスを向上させる革新的なアプローチを紹介します。
注目記事では、Tony Mongkolsmai が彼のパーソナル AI PC で試した AI の楽しみ方を紹介しています。AI PC に搭載されているインテル® Core™ Ultraプロセッサー上で OpenAI* Triton を実行する彼の様子から、興味のある情報が得られることを願っています。
AI PC は、パーソナル・コンピューティングの継続的な進化における非常に現実的かつ重要な次のステップです。今では当たり前となったグラフィックスと Wi-Fi* がパーソナル・コンピューティング・デバイスでサポートされた当初、どちらも PC への追加機能であり、最初は導入を促進する多くの広告を目にしたものです。私は、グラフィックスや Wi-Fi* と同様に、本格的なレベルの AI サポートが一般的な PC に組み込まれるようになると確信しています。その理由は、グラフィックスや Wi-Fi* と同様に、ユーザー・エクスペリエンスがはるかに向上するからです。
AI および AI PC を対象とする今後の記事は、ハイパフォーマンスおよび並列のあらゆるものをカバーするという我々の継続的な取り組みの鍵を握る部分となるでしょう。我々は間違いなく、このエキサイティングで重要な AI PC 時代の初期段階にいます。
本号をお楽しみいただけることを期待しています。皆様からのフィードバックおよび貢献に感謝します。
James Reinders
2024年4月