最適なインテルの並列プロセッサーを選択する方法: プロセッサーのモデルナンバーを理解する

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この記事は、Go Parallel に掲載されている「How to Pick the Perfect Intel Parallel Processor」 (http://goparallel.sourceforge.net/pick-perfect-intel-parallel-processor/) の日本語参考訳です。


新しいマシンを購入する際、並列コードの実行に必要な能力がプロセッサーに備わっていることを確認するべきです。ここでは、インテル® プロセッサーの各種モデルとその仕様の確認方法を説明します。

並列プログラミングを行う場合、非常に高性能なマシンが必要になることがあります。例えば、シングルコア・マシンで並列コンピューティングをテストすることはできません。少なくともクアッドコア・マシンが必要です。

実際にマシンを選ぶとき、どのプロセッサーのマシンを購入するべきか悩むでしょう。クアッドコアのインテル® プロセッサーを搭載したマシンは、大手小売店の Web サイトで見つけられますが、一目でクアッドコアかどうかを見分けられるとは限りません。仕様には、おそらく i3、i5、i7 (あるいは他のもの) であることは記載されていますが、これだけでは十分な情報とは言えません。マシンの詳しい性能を知るためには、プロセッサーのモデルナンバーを確認する必要があります (通常、これは仕様に含まれています)。ここでは、モデルナンバーから詳細を得る方法を紹介します。

最初に、一般的な規則として、プロセッサーのモデルナンバーの末尾はクアッドコアの場合 Q (または Q プラス別の文字) です。これは最も重要な規則と言えるでしょう。例えば、i7 でモデルナンバーの末尾に Q がある場合、クアッドコアの i7 であることが分かります。

ただし、これだけでは十分ではありません。プロセッサーの世代も知る必要があります。(最新のプロセッサーを選択する理由の 1 つに GPU プログラミングを行う場合が挙げられます。第 3 世代インテル® Core™ プロセッサー以降では、他社製の GPU と同様に GPU にコードをオフロードできます。)

4 桁のモデルナンバーでは、ほとんどの場合、1 桁目の値から世代を特定できます。1 桁目が 2 の場合は第 2 世代、3 の場合は第 3 世代、そして 4 の場合は第 4 世代… を示します。ただし、第 1 世代の場合はやや複雑です。チップによってはモデルナンバーが 3 桁であったり、4 桁でも 1 桁目の値が 5 や 7 の場合があります。そのため、この規則は常に当てはまるわけではありませんが、予測する上で役立ちます。正確な世代を確認するには、以下の各開発コード名で示す「一覧」を参照してください。この一覧には、その世代のすべてのプロセッサーがリストされています。

各世代には開発コード名が付けられています。通常、チップの開発時にはコード名が使用され、リリース後はモデルナンバーが用いられます。インテルでは、これらの開発コード名を正式には使用していませんが、一般に広く使われています。例えば、第 2 世代は Sandy Bridge と呼ばれます。Wikipedia で Sandy Bridge に関する記述を見つけられるでしょう。また、ほかの多くの Web サイトでも Sandy Bridge という名前が使用されています。各世代とその開発コード名は次のとおりです。

Nehalem: 第 1 世代。この世代には、複数の開発コード名があります。Nehalem はメインのコード名で、Nehalem 内にいくつかのマイナーコード名があります。いずれにせよ、このような古いモデルは、最近の並列コンピューティングには適していません。少なくとも第 3 世代以降のモデルを購入したほうがよいでしょう。Wikipedia に Nehalem プロセッサーの一覧 があります。(インテルにも一覧がありますが、数ページにわたっています。)

Sandy Bridge: 第 2 世代。2011 年の初めに販売が開始されました。ほとんどのチップのモデルナンバーは 4 桁で、1 桁目が 2 です。(ただし、例外もあります。) 一覧はこちら (英語) を参照してください。

Ivy Bridge: 第 3 世代。2012 年の初めに販売が開始されました。ほとんどのチップのモデルナンバーは 4 桁で、1 桁目が 3 です。(ただし、例外もあります。) 一覧はこちら (英語) を参照してください。

Haswell: 第 4 世代。2013 年の終わりに販売が開始されました。ほとんどのチップのモデルナンバーは 4 桁で、1 桁目が 4 です。(ただし、例外もあります。また、一部のチップは 1 桁目が 3 です。) 一覧はこちら (英語) を参照してください。

プロセッサーのモデルナンバーが分かっている場合は、Google の検索機能を使って、インテルの Web サイトでも詳しい情報を確認できます。例えば、このブログは 2630QM というモデルナンバーのプロセッサーを搭載したマシンで書いています。このプロセッサーの仕様を確認するには、Google で次のように入力して検索します。

”2630QM” site:ark.intel.com

すると、ark.intel.com サイト内の 2630QM に完全一致する文字列が検索されます。検索結果に次のページが出力されます。

http://ark.intel.com/products/52219/Intel-Core-i7-2630QM-Processor-6M-Cache-up-to-2_90-GHz

このページから、この i7 プロセッサーは 4 コア (これは、モデルナンバーの末尾の Q からも分かります)、8 スレッドで、インテル® AVX 命令をサポートしていることが分かります。

まとめ

並列プログラミングを行う場合は、相応のプロセッサーが必要になります。マシンを購入する際に、プロセッサーの性能、世代、コア数、サポートするアーキテクチャーを確認するべきです。ここで紹介した各世代の一覧と Google 検索を使って、プロセッサーの詳細情報を得られます。

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