この記事は 2024年9月24日に Codeplay のウェブサイトで公開された「Codeplay Brings RISC-V Support to the oneAPI Construction Kit」の日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。
RISC-V* は、CPU やアクセラレーターを含むあらゆるタイプのプロセッサー向けの、急速に成長しているオープン・スタンダードの命令セット・アーキテクチャー (ISA) です。Codasip、Axelera、その他多くのベンダーが独自の RISC-V* プロセッサーを開発しており、さまざまなアプリケーションに利用できます。欧州連合 (EU) も、European Processor Initiative (EPI) の一環として、RISC-V* を搭載した独自のマイクロプロセッサーの開発を検討しています。Codeplay は、オープン・エコシステムの先駆者として、また RISC-V International のメンバーとして、数年にわたりプロジェクトに参加し、ワーキンググループのリーダーとして標準の進化に貢献してきました。我々は、オープンで標準ベースのハードウェアが、真にオープンなエコシステムを構築する上で重要なステップであることを理解しています。
しかし、それを実現するには、オープンなハードウェア上に構築されたオープンなソフトウェアが必要です。つまり、上から下までオープンソースでなければなりません。
そこで、あらゆるタイプのアプリケーションで利用可能な、オープンソースで標準ベースのソフトウェア・ライブラリー群 (oneMKL や oneDNN など) と、成熟したプログラミング・モデルを提供する oneAPI と SYCL* の出番です。SYCL* と oneAPI はどちらもヘテロジニアスです。つまり、一度コードを記述すれば、AMD、インテル、NVIDIA、RISC-V など、ベンダーの制約を受けることなく、GPU 全体に展開できます。
最新バージョン 4.0 で oneAPI Construction Kit (英語) は初めて RISC-V* ネイティブホストをサポートし、ネイティブオンホストとクロスコンパイルの両方に対応しました。これより、CPU 上でコードを実行し、SYCL* がデータ並列処理を通じて提供する高速化を活用できます。これは、完全にオープンなハードウェアおよびソフトウェア・スタックという Codeplay のビジョンを実現する上で重要なステップであり、RISC-V* プロセッサーの設計者が oneAPI Construction Kit を介して SYCL* と oneAPI エコシステムをハードウェアに簡単に統合できるようにします。oneAPI Construction Kit は完全にオープンソースで、GitHub* (英語) から入手で使用できます。
このサポートは、EU が資金提供している SYCLOPS プロジェクト (英語) の一環として実装されました。このプロジェクトには、CERN、Codasip、ハイデルベルク大学など、ヨーロッパ各地の組織が参加しており、世界で初めて RISC-V* と SYCL* 標準を単一のポータブルで高性能なスタックに統合することを目指しています。
SYCLOPS プロジェクトは、オープンなハードウェアとソフトウェアの未来を切り拓く取り組みの 1 つにすぎません。Codeplay が行っている取り組みの詳細については、以下のリンクを参照してください。
SYCL* の詳細や、コードを実際に試すには sycl.tech (英語) を参照してください。
UXL Foundation に参加して、oneAPI 仕様とライブラリーについて調べるには、こちら (英語) を参照してください。
EU が資金提供している SYCLOPS プロジェクトの詳細については、syclops.org (英語) を参照してください。
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