インテル® VTune™ Amplifier 2018 ヘルプ
仮想マシンは次のコンポーネントで構成されます。
ホスト・オペレーティング・システム: 仮想マシンがアクセスされるシステム。サポートされるホストシステム: Linux*、macOS*、Windows*
仮想マシン管理 (VMM): 仮想マシンにアクセスし管理するためのツール。例: VMware*、Parallels* など
ゲスト・オペレーティング・システム: VMM を介してアクセスされ、インテル® VTune™ Amplifier を使用してプロファイルするシステム。サポートされるゲストシステム: Linux*、Windows*
ほとんどの場合、インテル® VTune™ Amplifier はゲストシステムにインストールされ、ゲストシステム上で解析が行われます。ゲストシステムは、パフォーマンス・データを収集するためのシステム・ハードウェアへの完全なアクセス権を持たない可能性があります。プリサイス・イベント・カウンターなどのシステム・ハードウェアへのアクセスを要求する解析タイプは、仮想マシン上で動作しません。
一般にホスト・オペレーティング・システムは、パフォーマンス・データを収集するためシステム・ハードウェアへアクセスしますが、ホストシステムが仮想化されているケースもあります。この場合、ホストシステムでパフォーマンス・データを収集して、ホストシステムをゲストシステムとして扱うと、システム・ハードウェアへのアクセスレベルは同じではないと見なされます。
通常、仮想化環境には、最初に起動されて VMM がロードされるホスト・オペレーティング・システム、およびゲスト・オペレーティング・システムを実行する仮想マシン (VMM) が含まれます。それぞれ複数の組み合わせが可能であり、それぞれのコンポーネントによりサポートは異なります。例えば、VMM Parallels* は macOS* ホストシステムでのみ使用できますが、Linux* や Windows* ゲストシステムにインストールされたインテル® VTune™ Amplifier でパフォーマンス・データを解析でます。
Windows* ホストシステムでハードウェア・イベントベース・サンプリング解析を行う場合、Windows* 8 と Windows® 10 オペレーティング・システムではデフォルトで有効化されている Hyper-V 機能を無効化する必要があります。Hyper-V 機能が有効化されていると、インテル® VTune™ Amplifier は PMU リソースにアクセスすることができません。詳細については、エラーメッセージ: PMU Resources May Be Made Unavailable Either by the BIOS or Hypervisor (PMU リソースが BIOS またはハイパーバイザーによって利用できません) をご覧ください。
Linux* ホスト |
Windows* ホスト |
macOS* ホスト |
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Linux ゲスト |
KVM XEN* プロジェクト VMWare* |
VMWare* |
Parallels* |
Windows* ゲスト |
VMWare* |
VMWare* |
Parallels* |
macOS* ゲスト |
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インテル® VTune™ Amplifier をインストールした後、仮想マシン上でパフォーマンス解析を有効にするには追加の手順が必要です。仮想マシン上でインテル® VTune™ Amplifier をインストールする詳細情報は、ホスト・オペレーティング・システム向けのインテル® VTune™ Amplifier のインストールガイドをご覧ください。ハイパーバイザーで vPMU を有効にするには次のトピックを参照してください。
インテル® VTune™ Amplifier の解析タイプのサポートは、VMM によって仮想化されるカウンターによって異なります。仮想化環境で実行できない解析タイプを使用すると、インテル® VTune™ Amplifier は警告メッセージを表示します。
一般に、基本ホットスポット解析タイプは、システム・ハードウェアへのアクセスを必要としないため、サポートされるすべての VMM で動作します。ハードウェア・イベントベースのサンプリングを使用する高度なホットスポット解析タイプとその他の解析タイプでは機能が制限されます。例えば、スタックや呼び出しカウントは、プリサイスイベント (アンコア) によって提供される情報を必要とするため、正確な結果を得られません。プリサイスイベントに依存する解析タイプを実行すると結果は得られますが、収集されたデータは不完全であるか不正確である可能性があります。つまり、正確なイベントを区分するのが困難であるため、発生したイベントの結果は実際の命令を示さない可能性があります。どのカウンターが仮想化されているかは、使用する VMM のドキュメントを参照してください。
すべての機能
一部の機能
高度なホットスポット: スタック、呼び出しカウント、ループ・トリップ・カウントはサポートされません
全般解析: スタックはサポートされません